地区別構想

南部地区

「地域の人々を結び、にぎわいを織りなす」

<現状>
荒川沖駅を中心とする南部地区は、4地区の中で首都東京への距離が最も近く、常磐線で東京駅まで約50分、桜土浦ICやつくば牛久ICも近く、交通の結節点としての機能を持つ。また、霞ヶ浦総合公園や乙戸沼川などの広域的な公園が存在し、ジョイフル本田やゼビオドームなどの大型店も立地している。通勤・通学と買い物の便利さに加え、公園や霞ヶ浦などの憩いの場に近接する良好な居住環境を有する地区である。 一方で2015年1月にドン・キホーテが撤退して以降、さんぱるは廃墟のまま取り残されているという課題も抱えている。平成28年度の茨城県警の発表によると、荒川沖駅のある荒川沖東地区の刑法犯発生件数は74件と周辺より高い数値を記録している。さんぱるの跡地を放置することで更なる犯罪の温床となることを懸念した私たちは、現在の活気の失われた荒川沖駅前に、人々が集う空間が必要なのではないかと考えた。

<提案>
○さんぱる跡地を公園として活用
荒川駅前に活気を取り戻すために、さんぱる跡地の建物を解体し、「荒川沖公園」と題して、市民の交流の拠点となるような公園を整備する。公園の具体的な使われ方は下の図表の通りで、以下に施設の概要について説明する。



・つちうらの森
つちうらの森のほとんどは、広場としてのオープンスペースである。子供たちが自由に運動できる場や、イベント時の利用を考えている。

・つちうらの庭
つちうらの庭では、コミュニティガーデンを導入する。ここで、コミュニティガーデンとは地域住民が主体となって地域のために場所の選定から造成、維持管理までのすべての過程を自主的な活動によって支えている『緑の空間』や活動そのものを指す概念のことである。 つちうらの庭では、市民が主体となって農園を管理する。主に、夏は農作物、冬は花などを育て、登録をすれば誰でも自由に栽培が可能となる。また、防犯のため誰でも自由には入れる訳ではなく、柵や植物で覆われていて、昼間は市民に開放し、夜間は施錠するというのも大きな特徴である。コミュニティガーデンによって、景観の改善や郷土愛の育成、犯罪防止の効果が見込まれる。地域交流の場や防災の拠点としての機能を担うことも期待できる。

・つちうらの家
つちうらの家は、料理教室やオープンカフェにより、市民の交流や憩いの場として活用する。また、コミュニティガーデンの管理など荒川沖公園の運営をする機能を担う。
以上の施設により、市民の交流を図り南部地区でにぎわいを創出していこうと考えている。