全体構想

概要

土浦市は平成28年12月時点で人口140183人を抱える茨城県南部の市であり、JR常磐線の3駅や常磐自動車道のインターチェンジ2カ所を有している。また市の東側は日本で2番目に面積が広い霞ヶ浦に面しており、今年9月にジオパーク筑波山地域に認定されるなど豊かな自然環境を形成している。しかし、少子高齢化による人口減少やつくば市の開発及び郊外立地の大型ショッピングセンター進出に伴う中心市街地の衰退、整備されていない複雑な道路状況など多くの問題を抱えている。  また、平成27年度の市民満足度調査において土浦市のイメージとして自由記載により回答を求めた結果、1位は「地味、活気がない、寂れている、閑散としている」であり、これが全体の23.1%にも上った。  実際に土浦市民の方々にヒアリングを行ったが、「昔は栄えていた」「今は活気がなくて寂しい」「また昔のようににぎわいのあるまちになって欲しい」などという回答が得られた。

目標都市像

上記のような背景と調査および今後の市の計画を踏まえ、目標都市像を
「にぎわいを織りなすまち土浦」
とする。土浦市民、また土浦市内の地区を “結ぶ”ことで、人々のつながりや、アクセスの快適性、市のにぎわいを創出し、土浦市民自身が「にぎわいを織りなすまち」を実現する。

分野別構想

○「自然環境」
 土浦市は、霞ヶ浦や筑波山など豊かな自然に恵まれている。しかし、土浦駅の近くを流れる一級河川の桜川や新治地区の雄大な自然など、現在整備が行き届いておらず、未活用になっている環境資源がいくつもある。これらをより魅力的な資源として整備し、人が集まる賑わいの場を創出する。

○「都市施設」
 市役所がリニューアルされ、現在新図書館の着工が始まっているが、MALL505やさんぱるなど、駅前施設の衰退によって中心市街地の空洞化が進んでいるという現状がある。また、おおつ野地区に昨年3月オープンした土浦協同病院などは、地区の拠点として地域活性化の一翼を担う可能性を持つ。このような施設を活用して、賑わいを創出する。

○「交通整備」
 土浦市東部には、広大な霞ヶ浦が存在する。この霞ヶ浦を水上交通で結ぶことによって、水上ネットワークの可能性を探る。