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構想  ~自然と触れ合い学べる学校~

  • 土構想
  •  満足度調査では、住民が思う土浦市の強みは「豊かな自然」「新鮮かつ豊富な食料」であることから、
  • さらに強みを押し出していくために農業の維持・発展は重要であると思われる。
  • しかし土浦市の農業従事者は全国同様に減少している。また、農業従事者の高齢化も進んでおり、
  • 将来の農業世代には若年層を取り込んでいくことが必要である。
      

右図は市内の耕作放棄地の割合を示したものであるが、


5割以上が新治にあることが分かる。▶

図3-1

図3-1 農用地区域における耕作放棄地の割合
※その他の地区:一中,二中,三中,四中,五中,六中,都和中地区を指す

図3-2

図3-2 耕作放棄地になった理由(土浦市全体)

◀左図は耕作放棄地となった理由であるが、


「耕作不便」が2割である一方で


「高齢化」「人手不足」という活用可能な耕作放棄地


合わせて5割以上あることが分かる。

 

 

  • 新治の耕作放棄地を所有する農家からは、「高齢のため農機具を扱いきれない」や
  • 「タダでもいいから耕作してもらいたい」などの声が聞かれている(土浦市耕作放棄地解消計画より)。
  • 活用できる資源はあるが、それを活用できる人が不足しているということが分かった。


提案:農家の学校「にいはり」の開校

      
  •  先ほど述べた若年層の新規就農者を増やすことの必要性、耕作放棄地の有効活用という観点から、
  • 提案として校舎を活用して新規就農者の支援に繋がるような、農業体験のできる農家の学校「にいはり」を提案する。
 
    農家の学校「にいはり」

    図3-3 農家の学校「にいはり」イメージ図


        

     主体の関係図は右図のようになっており、


    講師には地元の農家を招き、小学校内には


    講義室などの学びの場のほか、宿泊施設


    周辺住民も気軽に立ち寄れるレストラン


    &マルシェ
    を併設する。農業体験には


    校内の畑の他に耕作放棄地も利用する。▶

    農家の学校「にいはり」主体関係図

    図3-4 農家の学校「にいはり」主体関係図

     

     

    5,20年後の展望

          
    •  およそ5年後は、「にいはり」の卒業生で新しく農業を始める人が出てくること、それにより徐々に若い世代が増えてくることを予想する。それに対応して、新規就農者には耕作放棄地・空き家などを格安で提供し、農業を新しく始めるハードルを低くする。 また農家という道の他にも「にいはり」の講師やレストラン&マルシェの運営側に携わるなどの雇用を生み出すことを提案する。

    •  およそ20年後は、後継者不足が徐々に解消されていくこと、生徒や先生などの農業ネットワークが形成されていることが予想される。さらなる対策として、土浦の他の地区でも農業体験や農家の学校を実施しさらなる効果の拡大を図っていく。
    •  
      土構想まとめ

      図3-5 土構想まとめ

       

      農家の学校「にいはり」を整備することにより、地元農家・周辺住民・プログラム参加者や農業NPOの間に

      「交流」が生まれ、愛着を形成していく。これは一方向的なものではなく、このように愛着が形成されることによって

      たとえば住民がマルシェに出店するなどの住民参加を促すことができると思われる。

      住民による主体的な活動によりさらに愛着形成がされていくという好循環が生まれていき、

      我がまちといった意識を持てるようになっていく。

      我がまち形成へのアプローチ

      図3-6 我がまち形成へのアプローチ(土構想)

       

       

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