土浦市の現状

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交通

   公共交通機関としては鉄道,バスがある.鉄道に関しては,南北に常磐線が走り,市内の駅として南から荒川沖,土浦,神立の3つの駅がある.一日平均の乗降客数はJR東日本によるとそれぞれ,荒川沖9016人,土浦17053人,神立5313人となっている.バスに関しては,高速バスは昼間運行の水戸方面,成田空港行き,夜間運行の京都・大阪行きがそれぞれあり,路線バスは市内交通,周辺市町村との連結路線がある.またコミュニティバスとして,地域活性化を目的としたキララちゃんバスが2005年から運行開始されている.
   道路は主なものとして,南北に常磐自動車道が走っており,それに平行して東側に国道6号がある.また,それらと交差するように国道125号,354号が走っている.その中で国道6号は,バイパスが暫定的にしか完成しておらず,慢性的な渋滞に悩まされている.今後の企業誘致やアクセス性の強化のためにも早期の整備が必要ではないか.

<整備予定の道路の開通効果>
   市域の北側について考えるのは,現在整備が進行している土浦新治線である.産業のところでも出てきましたが,国道125号と354号を連絡する目的として,354号線側ではバイパス道路を建設している.新治地区から土浦北ICを経由しておおつ野地区まで,工業団地が集積する東西軸を担う.供用が開始されることにより,神立地区から土浦北ICに至る経路の選択肢が増える.また一部ではありますが,バイパスを含めた国道6号の混雑緩和にも効果が出ている.


図13.神立・おおつ野エリアにおける道路整備効果

   荒川沖周辺である.こちらでは現在,国道6号の牛久土浦バイパスが整備中で,現状では国道125号(阿見美浦バイパス)と国道354号の交差地点までの供用となっている.ここから東京方面に向かうときには従来の国道6号に戻ることになるので,バイパスから交差点まで手車線数が減少し,渋滞が発生している現状である.既につくば牛久IC付近では供用が始まっているバイパスに接続することで混雑が緩和することに加えて,土浦駅周辺の整備を併せることで,JR常磐線東側を走る荒川沖木田余線の混雑も緩和することが予想される.


図14.荒川沖エリアにおける道路整備効果