5. 提案

5.1. 先行事例

 企画の提案に至る前に我々が参考にした先行事例「茨大BBB(バー・バル・バール)」について記す。茨大BBBとは茨城大学水戸キャンパス周辺の飲食店を舞台に2017年6月2日(金)に行われた多世代の人々が飲食を楽しめる契機の創出と地域の賑わいの波及を目的としたディナーイベントである。このイベントのシステムとしては、参加者が事前にもしくはイベント当日に2400円(800円×3枚綴り)のチケットを購入し、イベント参加店でチケットを1枚提示すると、図15のようなそのお店のバルセット(例:ドリンク1杯とフード1品)を楽しめるというものである。チケットは3枚綴りであるため、最大3店舗でバルセットを楽しむことができる。

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図15. バルセットの例


 この茨大BBBの実態を探るべく、班員が実際に茨大BBBに現地調査に行った。現地調査班が受けた印象としては歩く距離が長い移動はしんどかった、店舗のバルセットの内容の差で満足度に差が出てしまうというような課題を見受けられたが、参加者がまちなかをマップとチケットを持ち歩いておりまちが賑わっていた、参加者同士での新しい交流が生まれた、そして何より実際に参加してみて楽しかったというようにイベントが成功を収めていた印象を受けていた。
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図16. 現地調査班

5.2 つくばちょい飲みパスポート(仮)

 我々はちょい飲み習慣を定着させるためにはきっかけとしてのイベントが必要であると考えた。そこで先行事例の茨大BBBを参考にし「つくばちょい飲みパスポート(仮)」と称したイベントの実施を立案した。イベントの概要を図17に示す。まず参加者はちょい飲みパスポートというカードを1枚1000円で購入する。そのパスポートを参加店舗で提示することで1ドリンクサービス(ソフトドリンクも可であるため、お酒が苦手な人でも楽しめる)を受けられるというものである。但し参加者は必ず追加で1オーダー(ドリンクもしくはフード)をしなければならない。このちょい飲みパスポートは期間内に各店舗1回ずつサービスを受けられるようにし、何店舗でも使えるものとする。つまり、1000円でパスポートを1度買えば期間中使い放題、要するに飲み歩く店が多ければ多い程飲むことのできるサービスドリンクが多くなるのでとてもお得になるのである。実施店舗は筑波大学周辺で歩いて行ける範囲内に立地している居酒屋51店舗を選定し、その51店舗を3エリアに店舗数が均等になるよう分割した。また、このイベントは3週間をかけて週に1度の頻度で開催され各週で3エリアを持ちまわる。我々はこのイベントを3週にわたり週に1度開催することでちょい飲みの習慣づけを図ろうと考えた。

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図17. イベントの概要

3.1.2 つくばバーマップ

 ちょい飲み習慣を作るためには学生にもっと居酒屋を知ってもらうべきだと私たちは考えた。そのため我々は居酒屋マップを作成した。そこで私たちは大学周辺を桜、天久保1丁目、天久保2丁目、天久保3丁目、春日4丁目の地域に分け、各地域の地図とその地域に立地する居酒屋の詳細情報を掲載したバーマップを作成した。このバーマップは1つ目の提案であるイベント中はもちろん普段も学生に利用してほしいと考えている。マップの製作にあたってはGIMPというドローソフトを使用した。
 付録にPDFファイルを添付しているので、DLして活用してください。

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図18. 作成マップの中身

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図19. 作成マップの表紙

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