提案1 看板の改善




 ポスター・チラシなどの看板周知のための媒体が、看板を見るということに対して正の関係があることが分かった。 また、看板を見た人は、実際に迂回するという傾向も見られた。そこで、より一層迂回路の周知に力を入れれば、迂回路利用率が上がるのではないかと考えた。
 アンケート調査にて、「看板を大きくしてほしい」といった改善案をいくつか得られた。それをふまえ、より多くの人にチラシを配布したり、 見やすいように看板の設置場所を変更したり、さらに、看板を今回のよりも大きくすることにより、事故注意意識や迂回路の提示にさらなる直接的 な効果に繋がると考えられる。

 なお、実習時にはA3サイズのものを木材で作成したが、アルミ複合看板で縦900mm×横1800mm×高さ900mmの寸法で制作する場合、製作費は1つあたり4万円程度である。


提案2 ウェブサイトでの情報収集・発信

 迂回意思の向上が、受動的に情報を得るチラシ配布では見られず、能動的に情報を得るポスター掲示ではその傾向が見られたことがアンケート調査で分かった。 そこで、学生自らが能動的に迂回路情報の発見・発信を行えるウェブサイトを作成することによって、大学側が迂回路の情報を把握することが出来、学生にも情報を 効果的に伝えることが出来るようになると考えられる。


提案3 歩行者天国

 交通量調査から、混雑する時間帯ほど迂回率が低いということが分かり、多くの学生はペデを使うことが習慣化していると考えられる。

 このことを踏まえ、学生が迂回路を使う習慣を作ればよいのではないかという発想に至った。そこで、歩行者天国制度の導入を提案する。 休み時間にペデの一部区間(今回はCEGLOC〜Tools付近を想定)を休み時間の時間帯のみ自転車通行禁止とすることで、ペデにおける 安心安全な空間の創出、及び自転車運転者の迂回路利用のきっかけを作ることを目指す。

提案4 フレッシュマンセミナーでの迂回路体験

 提案3と同様の背景から、迂回路利用の習慣化を図るために、フレッシュマンセミナーを利用して迂回路を知ってもらうことを 提案する。入学後の早い段階に、学群を問わず全ての新入生に確実に迂回路を認知させ、迂回路利用の習慣をつけてもらうことが出来る。