都市計画実習2017 防災班

背景
筑波大学には、学内を貫くようにペデストリアンデッキが整備されており、通学時間や休み時間にはペデ上を自転車で移動する学生の姿が多く見られる。ペデは学内の移動に大変便利である反面、交通量が非常に多く、渋滞や事故が頻繁に発生している。特に、複数の動線が混在する第一エリア付近(写真1)や、道幅の狭い大学会館付近は混雑が顕著である。 実際、班員全員が渋滞に巻き込まれた経験があり、それに伴い授業に遅刻した等の不利益を被っている。また、自転車の交通量が多いことによって自転車事故が発生しており、班員8人中7人が自転車事故を経験している。 2001年都市計画実習交通班では、ループがペデよりも自転車交通に適していると結論付けており、ループ内側での自転車専用道の設置を提言している。しかし、予算の見積もりが難しいため、私たちは現実的な予算制約下で行える施策を提案したい。2007年都市計画実習交通班では、第一エリアの混雑を立哨指導と路面標示による誘導で緩和するという提言を行っている。しかし、他の場所での一般化が難しいため、私たちは別のアプローチで考えることにした。 そこで、本研究ではペデをより快適かつ安全安心な空間にするため、筑波大学で発生している事故、渋滞という2つの問題の解決策をソフト面から考える。これによって、ペデ利用の快適性の向上、事故発生リスクの低減を図る。