都市計画実習2015 防災班

背景
筑波大学周辺では、降雨時に大きな水たまりをよく見かける。特に筑波大学構内においては、陸上競技場前の道路や、平砂口付近の道路など、筑波大学生が日常的に利用する道路に多くの水たまりがあり、通学に影響を与えていると考えられる。また、筑波大学生の主な交通手段は自転車や自動車であり、実際に、ループ道路では学生・教職員が使う自転車や自動車の交通が非常に多く見られる。このことからも、通学路にこのような水たまりが多く存在することで、たとえば、水たまりに入ることでタイヤのスリップが起きたり、足元に水が跳ねたり、またそれによるトラブルが発生したりすることが予想される。実際に、プレアンケート調査では3分の2の人が水たまりによる泥はねの被害を受けていることが分かった。
泥はねは、泥はね運転違反として道路交通法上、罰則が設けられており, さらに被害者からクリーニング代を請求されることもある。しかしながら、泥はね運転違反は、現行犯でなければ被害者が訴えることが難しいため、被害者の一方的なやられ損となってしまう性質の悪さがある。また、泥はねは、場所を問わず、水たまりがあれば、そこを通る誰もが被害者・加害者になりうるもので、その不透明な被害・加害実態を明らかにし、改善していくべきだと考えた。
本研究は、泥はね問題について、ハード・ソフトの両側面から考え、筑波大学周辺における泥はね被害を低減することを目的として実施する。