まとめ・付録Summary, Appendix
まとめ
土浦市都市計画マスタープランにおいては、近年の一時的といえる人口増加の傾向から、将来目標人口は推計人口よりも高く設定されていました。既存の行政サービスの維持のためには、人口減少は極力避けなければならないため、私たちはこの土浦市が設定している将来目標人口に近づけることを目標としました。特に、定住意向やUターン意向を高め、長期的な転出人口を抑えることが、目標に近づける重要な点であり、「暮らしやすさを“もっと”向上させる」ことを基本構想として、各地域別に地域別構想を定め、“もっと”暮らしやすさが向上する施策の提案を行いました(図A-1)。

図A-1 地域の分け方と将来像
そして、定量評価分析(SPSSを用いた重回帰分析)によって、各地域で施策を行うことによる市民満足度の上昇は、一部の項目を除いて、“一対一対応的に”定住希望率の上昇に影響することが示されました。
したがって、提案した施策が定量的に転出率を抑えることに貢献することが示されたため、図A-2に示すようなフローで、私たちが掲げた目標が達成できると考えます。

図A-2 私たちが掲げた目標の達成までのフロー
謝辞
ヒアリング調査やデータ提供にご協力いただいた皆様に御礼申し上げます。
- 筑波大学システム情報系教授 藤川先生
- 土浦市都市計画課 石田様
- JA水郷つくば総務企画部総務課 横田様