・商業
中心市街地エリアにおける商業の衰退に対応するために、住宅地区や商業地区などの区域を設定して土地利用の方向性をまとめて支援を行うことで市街地活性化を図る。
・住環境
中心地区(一中地区)では、商業区域内において狭小な住宅地が点在しており良好な住環境を形成できておらず、土地が効率的に活用できていないなどといった問題が生じている。このことに対応するために、ランドバンクを設置して土地の統合・高度利用を行うことによって良好な住環境の形成を図る。
・防災
中心地区(一中地区)には周辺に霞ヶ浦・桜川などがあり、豪雨による水害や地震による液状化の危険性が考えられるため、ハード面に加えてソフト防災を活用することによって関係人口のカバーを図り、災害対策を行う。
・住環境
二中・四中地区では、街区公園の数が少ない・公園の管理が行き届いていないといった問題があるため、地区内の空き家の公園への転用、地域人材活用による公園の管理などの対策をとる。
・工業
神立付近の工業地区では、企業を招致できる用地が足りないという課題があるが、土浦市は現在、全国的に見ても上位の製造品出荷額を誇り、その額は増加も減少も見られず安定傾向にあるため、今後新たに工業用地の確保を目指すのではなく、他の産業の振興を図ることによって活性化を図る。具体的には、IT 産業など、市が現在手を付けておらず、若者の就職意向が高い産業への支援を充実させる。
・交通
神立駅付近では交通事故多発の危険性があるため、空き家や空き地をランド・バンク制度を用いることによって活用し、道路の拡張を行っていくことで対応する。
・生活利便性
神立から津和地区の北部にかけて徒歩圏に食料品店の不足がみられ、津和地区では日用品店の不足も起こっている。これらに対応するために、神立駅・おおつ野・都和公民館の3か所に拠点を設定し、機能の集積を図ることによって拠点内に住む人の利便性向上・移住促進を図る。また、過渡期において拠点外に居住する市民に対しては、地域人材雇用による移動販売などの機能による支援を展開する。
・生活利便性
三中地区北部の居住誘導区域内では日用品店の不足が、三中地区北部から中部の居住誘導区域内では集会施設の不足がみられる。また、六中地区では金融施設がないという問題がある。これらに対応するために、荒川沖駅周辺の三中地区南部、六中地区の中心部の二か所に拠点を設定し、拠点内での人口密度増加やそれに伴う機能の集積、拠点内での利便性向上を図る。また、拠点外に住むような方に対しては地域人材雇用による移動販売などの機能によって支援を行っていく。
・防災
土浦市土砂災害避難地図によると山間部に土石流が起こる可能性がある地域がある。そういった地域の住人を拠点に移住させることを進める。
・農業
土浦市の農業は高齢化や担い手不足、耕作放棄地の増加が起こっており、農地が豊富である新治において無視できない問題である。農業においてはアグリテック導入企業を優遇し、農作業の効率化、またノウハウの共有・可視化を進め、これらの問題に対応する。
・住環境
現在新治地区は市街地が2キロ圏内よりも小さく、高齢者や拠点以外の居住者が多い。市街地は現状より広げず拠点付近に集約させることを目指す。高齢者や拠点以外の居住者が多いことによって集約を進めている中でサービスの担い手不足になることが考えられる。その場合、他地区から人材を確保する。