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モール505改修事業

まずは第一段階として、中心部に地域の人がくる場所にするためのプロジェクトである、モール505改修事業を提案します。

以前は大勢の人で賑わいを見せていたモール505ですが、現在は半数近くが空き店舗であることに加え、テナントが入っていてもシャッターを閉じている店舗が多く、休日の昼間でも人通りはほとんどありません。
モール505が寂れてしまった原因としてまず考えられるのが、駅前再開発によるイトーヨーカドーや、その後のイオンモール土浦など、郊外型ショッピングモールの台頭です。
個人経営の商店が並ぶモール505と比べ、品揃えが豊富でトレンドの商品が手に入ることが挙げられます。 また、外装の老朽化も原因として挙げられます。 実際にモール505を歩いてみると、塗装が剥がれていたり錆びていたりするところが非常に多く、棟によっては廃墟のようになっているのが現状です。

しかし、この建築ストックは有用な資源であるといえます。 理由として、駅やりんりんロードからアクセスしやすいだけでなく、モールの一角にある生きがいサロンには周辺から多くの高齢者が集う現状があるためです。 さらに、モール505に近い川口地区や大和地区には高層マンションが立ち並び、多くの子育て世代が生活しています。
これらのことから、モール505はターゲットを明確にした施設を集約することで地域の住民が集う場になります。 具体的には、既存の空き店舗を利用した改修を行います。 西側の棟は空き店舗の数が多いため、壁を取り払い広く利用することも考えます。 さらに棟ごとにテーマ持たせ、それに沿った施設の新設・誘致を行います。


「にぎわいゾーン」

駅やりんりんロードからアクセスしやすくイベント広場のある空間。ここにはオープンカフェを設置します。


「住民自治ゾーン」

地域住民による恒常的な賑わいを創出するために、住民が主体的に活動する拠点としての役割を置きます。
具体的にはCMAで使うことのできるまちづくりラボや、住民が主体的に料理教室などイベントを行うことのできる施設を入れます。


「いきいきゾーン」

このゾーンには現在も高齢者で賑わっている既存の生きがいサロンがあることから、それを巻き込んだ多世代交流施設を整備します。


「こどもゾーン」

西側に空き店舗が多いことと、地域からのアクセスの良さを考慮し、ここには児童館・保育所を整備します。


費用計算

費用は内装・外装の合計に国からの補助金を適用し、約7750万円となります。
既存の建築ストックを活用することで、費用を抑えて賑わいを生む場所を創出できます。