1 目指すべき将来像
「"あそび"の創出による,人に寄り添い生きるまち」
■1.1 「あそび」の導入
従来の都市計画マスタープランでは、「住人として関わりにくい」「内容が難しい」というような理由で市民参加がなされていない現状がある。
そこで、誰にでも親しみのある「あそび」をコンセプトとして導入することで、地域住民の参加しやすい都市計画マスタープランを目指す。
■1.2 「あそび」の定義とASSOBIATIONについて
本マスタープランの中核である"あそび"を,次の2つの意味で定義する.
(@) 日常の子供のあそびや,買い物,イベントを通して楽しむこと
(A) 生活の中で感じる豊かさや安心・安全といった心の余裕
以上のように定義した"あそび"によって,人と人・人とまちが繋がるまちの仕掛けという意味を込め,ASSOBIATION(あそび+ASSOCIATION)をまちづくりの方針とする。
■1.3 将来人口
将来における人口推移及び高齢化率の増加傾向を把握するために、コーホート要因法により将来の人口動向を推計した。コーホート要因法による人口推定の結果を図1に示す。図1より、人口減少は加速度的に進み平成46年には、人口が12万5千人を下回り、高齢化率は30%を超えることが確認できた。
図2に示される平成26年における人口ピラミッドと平成46年における人口ピラミッドにより年齢別の人口変化を確認すると、20年間において、少子高齢化に加え、生産年齢人口の減少が確認できる。
生産年齢の人々を土浦に呼び込む施策により、人口流出逓減と人口流入逓増が期待できるため、目標年次を20年後の平成46年に定め、目標人口フレームを推計人口に対して1万人増の13万5千人に設定する。
図1 将来人口・高齢化率の推定結果
(a) 平成26年
(b) 平成46年
図2 人口ピラミッド
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■2.1 あそび仕事 ■2.2 空間のあそび ■2.3 あそびの文化 ■2.4 まちあそび 以上の4つの "あそび"を各地域の計画で実現することで、交流づくり、市街地づくり、ふるさとづくり、居住環境づくりを進めていく。2.部門別方針
ASSOBIATIONとして、次の4つのあそびを考えた。
(i) 経済的な利益に固執せずに、幸福感や生きがいを求めて行う仕事
(ii) 趣味や習慣など、私的でありながら地域に役立つ活動
(i)まちにおいて特定の目的を持たない「ゆるみ」や「すき間」
(ii)誰に対しても開けている空間
日常があそびであふれており、人の心が豊かになること。また、これが実現しているライフスタイルのこと
地域イベントなどの交流行事