
保護者(利用者)、大学生(講師アルバイト)、企業の3つの観点から実態調査を行った。
実態調査として、大学生アンケートと保護者アンケートを行った。
大学生アンケートの概要及び調査内容は以下の通りである。
コロナ前後での支出の変化について、全体として支出は27%減少したことがわかった。ここで、収入減少割合と支出減少割合を比較すると、その割合は同程度であり、収入と支出がともに減っていることがわかる。
アルバイトを始めたい学生は全体の2割にとどまった一方、オンライン家庭教師に興味を持った人は3割以上であることが分かった。
COVID-19禍での収入減少や困窮度はオンライン家庭教師への関心度にあまり影響を与えておらず、
教育系アルバイトに関心のある人々がオンライン家庭教師にも高い関心を持っていることがわかった。保護者アンケートの概要及び調査内容は以下の通りである。
休校中の学習時間(平均185分)は勉強してほしい学習時間(平均258分)と比較して短くなっている。また、「休校中の学習時間と勉強してほしい学習時間に差がある」という仮説をたて、t検定を行った結果、有意な差があることがわかった。
学習状況の満足度について休校前と休校中で平均値の差を検定したところ、休校中は休校前より満足度が有意に低下した。
る家庭が6割前後であることがわかった。ネットワークの接続状況においては、約28%の方が「動画視聴において映像・音声が途切れる」と回答している。端末の不具合については、約23%の方が「画面が固まる・急に電源が落ちる」と回答している。
オンライン授業の受講経験について、48.5%が「受講したことがある」と回答している。小中高別でみると、中学生の中で受講したことのある方が67%と、小学生・高校生に比べて経験率が高いことがわかる。
各授業形態に分けてみてみると、受講経験者について録画配信が27.7%、Live配信が32.7%の方が「ある」と回答している。オンライン家庭教師を受講したことがある方の割合は5.9%と少ないことがわかった。また、3種のなかでLive配信が最も経験率の高く、中学生のうちLive配信を受講したことのある方が64.5%と高いことがわかった。
多くの方が不安と感じる要素として、「生徒と先生間のコミュニケーションがうまくとれない(52.5%)」「長時間の画面視聴(45.5%)」「集中力が続かない(42.6%)」があげられる。端末の不具合(11.9%)や接続状況(27.7%)について不安に感じている方が私の予想に比べて少ないことが意外であった。また、「家族の声が入る(19.8%)」や「部屋が映る(14.9%)」などプライベートについての問題を不安に感じる方が少ないことがわかった。
利用希望時間を学校がある時期と休みの時期に分けて調査した。学校がある時期の場合、平日の18~21時と休日の9~12時に需要が高く、学校が休みである時期の場合では、全曜日の9~12時と平日の12~15日に需要が高く、平日の夜遅い時間以外で一定の需要があることがわかった。大学生との希望利用時間帯を比較すると保護者側の需要は大学生側の需要とマッチしていることがわかる。
ヒアリング調査として、教育系企業3社へのオンラインインタビューを行った。