3.1 つくば市未来構想に関して
つくば市未来構想について、「住んでみたい 住み続けたいまち つくば」をスローガンとして掲げるよりも、「ゆりかごから墓場まで 住み続けたいまち つくば」をスローガンとして掲げ、目指すべきであると私たちは考える。 アンケート結果から、故郷であまりお墓参りに行かない人がつくばに来てつくばを好きになると、つくばにお墓が欲しくなる傾向があると言える。つまり、そんな人こそつくばに「集えるお墓」を新たに持つということがふさわしいのではないだろうか。さらに、「集えるお墓」が整備されることによって、つくば市は「ゆりかごから墓場まで」、つまり死後のことまで考慮された街となる。そうした街になることで、市民は安心して仕事など日々の活動に専念し、人生をきちんと生きていくことができるのではないだろうか。
3.2 樹木葬の提案
「集えるお墓」の具体的な形態として、私たちは樹木葬を提案する。 <樹木葬について> 樹木葬とは、墓石の代わりに樹木を墓標とする埋葬方法である。横浜市や東京都の公営墓地ではすでに取り入れられており、市民からの支持も得られている。 樹木葬のメリットとして、以下のことが挙げられる。 @お墓が常に綺麗に保たれる 樹木葬は墓石とは違い手入れを墓地管理者が行うため、常に美しい状態に保たれる。 A安価である 墓石が必要ないため、その分の費用がかからない。また、樹木葬を取り入れている墓地の多くは、年間の管理料が不要である。 B需給の変化に対応できる 樹木葬には、一本の樹木を囲む形で周辺に多くの遺骨を埋葬することが可能であるという特徴がある。そのため、需要の増減に柔軟に対応することが可能である。 以上のようなメリットに加え、樹木を植えることで公園のような緑豊かな景観を生み出している例もある。これらのことから、樹木葬をつくば市に導入することで、私たちが提案する「集えるお墓」つまり、お墓参りをピクニックのように楽しいものにするという理想に近づくことができると考える。