1.2.1 つくば市未来構想について

 つくば市は計画・開発されて50年という節目を迎える平成26年度に、従来の総合計画とは異なる21世紀後半までのまちづくりの基本指針「つくば市未来構想」を策定した。今後のつくばのまちづくりはこの未来構想に沿って行われる。  
つくば市は「つくば市未来構想」のなかで、「住んでみたい 住み続けたいまち つくば」というスローガンを掲げている。しかし、都市として成熟を迎える時期にさしかかっているにも関わらず、「つくば市未来構想」に墓地に関する言及はなく、墓地整備までは未だに手が行き届いていない状況である。

1.2.2 都市の中の墓地の位置付け

 「ゆりかごから墓場まで」という言葉に代表されるように、社会福祉、社会基盤は人生の始まりから終わりまでをサポートしてはじめて完成と言えるだろう。つまり、都市にとって最後に必要な社会基盤が墓地なのではないだろうか。
私たちは、文字通り「ゆりかごから墓場まで」きちんと生きて行くことができる、そのようなまちが良いまちであると考え、つくばに住み続け、いずれ骨を埋めてもらうにはどうすればいいか、墓のあり方を見直すことによって模索することとした。