エネルギッシュシティ つちうら


「エネルギッシュなまち」に向けて

目標都市像の「エネルギッシュなまち」に近づくため、部門別構想に沿って重点的に取り組む計画を示す。

人々でにぎわうエネルギッシュなまち

 土浦の顔である中心市街地において重点的に計画を行う。中心市街地には新市役所と新図書館が移転する予定である。その影響により、合計5200〜6200人/日が中心市街地に流入すると予想される。そこで、この流入人口をいかに中心市街地に回遊させることが、中心市街地のにぎわいにつながると考えた。

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中心市街地の予想流入増加人数
(新市庁舎整備課ヒアリングより)

 「人々でにぎわうエネルギッシュなまち」を目指す計画として、中心市街地において2つの提案を行う。
 1つ目は中心市街地における、空き店舗へのテナント配置を考えることである。具体的に、モール505に飲食店を配置した時の中心市街地における空間イメージを示す。これは中心市街地に新たに訪れる人々の需要があると考えられる。
 2つ目は店舗に訪れたくなるような提案の実施である。具体的には既存の歩数マイレージ制度の事業拡大である。既存の歩数マイレージは、会費を1000円払うことにより、毎日の平均歩数の10歩を1円と換算し、商品券をもらえるという仕組みである。なお、高齢者が利用者の大半を占めていることや、利用者数に制限があることが課題である。歩数計を持つことで、歩く動機付けになることから、健康にもつながる。そこで、土浦スポーツ運動倶楽部でも提案しているように、アプリ開発による若者利用を促す提案を「つちマイル(参る)」と題して行う。アプリを用いることで、多数の人が気軽に利用できることが大きな利点である。歩数マイレージでは会員が出資していたことに対し、今回の出資は広告掲載を希望する店が行うものとする。また、アプリ機能として商品券への換金、歩いたルートの確認、ルートによる歩数の重みづけ変更等を行う。以上の提案を行うことにより、「人々でにぎわうエネルギッシュなまち」の実現に近づく。

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中心市街地の空間のイメージ

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つちマイルにおける事業スキーム

地域活動でエネルギッシュに交わるまち

 地域活動に関して、おおつ野自治会への問い合わせや上大津公民館へのヒアリングの結果から自治会加入率は100%である。一方で、新しく居住してきた人々と元々住んでいる人々との交流という側面では、まだ十分に交流がなされていないことが分かった。さらに、神立・おおつ野地区内での地域活動は少ない。そこで、神立・おおつ野地区において重点的に計画を行う。具体的な提案として以下の@、Aを行った上で地域が交わるための仕組みを提案する。
@音楽・運動拠点のための防音室整備
 集会所を活用して、大きな音が出るダンス、演劇活動や合唱、バンド活動等の音楽やエクササイズ等の活動のために防音壁の設置、また、ダンスなどの活動のために移動式の姿見を設置する。なお、集会所としての機能も残すことで多様な利用選択が行えるようにする。

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防音室のイメージ

A地域情報サイトの設置
 地域の不審者情報や災害情報など、安心安全な暮らしのためのコンテンツを兼ね備えたものである。また、ここに市民掲示板としての機能を備えてサークル活動の募集やイベントの告知を行うことが出来る。
 上記2つを組み合わせて、音楽で笑顔をつくる「音友プラン」を行う。地域の活動拠点として高齢者福祉施設・協同病院などと提携を行うことで、高齢者や病院利用者を元気づけることを目指す。また、施設のイベントにおける団体の誘致の際は公民館を経由する。公民館は地域情報サイトを用いて、団体にイベント告知をして参加団体を募る。これにより、様々な団体への活動の場の提供、また、施設の負担が減ることによって気軽にイベント誘致ができる上に様々な種類の団体に触れられる環境作りをすることを目的としている。重点計画として、家庭のエコ活動を促進することで神立・おおつ野地区の公共交通の整備、またその他都市の整備を行っていく。

安心してエネルギッシュに暮らせるまち

 「安心してエネルギッシュに暮らせるまち」を実現するために、「コミュニティ道路整備」と「つちレポ」アプリ政策を実施する。特に犯罪率が高く、子供が多いことから、安心・安全が要求される荒川沖地区を対象として考える。
 コミュニティ道路の目的は2つある。1つ目は、車と歩行者の共存を実現させ、市民が安心して歩ける道路を設けることである。具体的には、歩行者の安全を確保するために自動車が速度を落とすように花壇を設置することである。2つ目は、道路の植木づくりを通し、市民の交流が生まれることである。土浦市で盛んに行われている「花いっぱい運動」を活用し、市民による植木作りを進めていく。

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コミュニティ道路のイメージ

 「つちレポ」というスマホアプリを開発する。土浦市に住む住民が一番気づける町の問題を「つちレポ」アプリを通して行政や市民に共有する。それに対して行政が改善策をとり、市民参加型、市民の声を反映させながら人々が安心して暮らせるまちにつながる。

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「つちレポ」の使い方

緑とのふれあいでエネルギッシュなまち

 現在、土浦市が運営している市民農園の利用状況・利用者・設備に関して、農林水産課にヒアリング調査を行った。ヒアリング調査から、意欲的に市民や農家が活動できる環境が整えられていないと感じられた。そこで、緑にふれあえる環境として市民農園を充実させることを提案する。

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市民農園に関するヒアリング調査

 市民農園は管理組織が開設主体となって開設する。市民は管理組織に会員登録をして市民農園を利用することができる。市民農園として利用する農地は、農地を貸し付けたい農家から提供していただく。管理組織は農地を提供した農家に使用料を支払うことで、農家は市民農園において市民に農業指導や農園に来られない市民がいる場合には栽培代行を行う。管理組織は提供された農地に応じて区画を設定する。また、市民農園で市民と農家の交流が促されるように、バーベキューや収穫祭といった交流会を開催する。市民は農作物の栽培、収穫、味わうといった一連の農業に関わる流れを通じて、農業に親しみ人々とふれあう。農家は農地を有効活用することができ、農業指導で市民と関わることで生きがいを感じる。

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市民農園の運営

 管理組織は農地の広さや場所に応じた区画を設定し、農家や利用者に利用方法の提示することで、状況に合わせて市民農園を充実させる。市民農園において、それぞれが意欲的に活動できる環境を整え、「緑とのふれあいでエネルギッシュなまち」の実現を目指す。

皆がエネルギッシュに運動できる霞ヶ浦

 霞ヶ浦を皆に利用してもらうための、重点計画としてラクスマリーナ周辺での宿泊施設の建設を提案する。

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国体開催地および宿泊施設建設予定地

 施設利用として1階部分をランナーやサイクリストのための休憩設備を設け、市民が日常的な軽い運動でも利用できる気楽な空間を創出する。周辺には陸上トラックがある点や、りんりんロードからのアクセスも良いため、休憩所の利用者数は多く見込まれる。また、2・3階の利用として宿泊設備を設け、市民のみならずスポーツ合宿・釣り人・観光客などをターゲットに集客を行う。

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宿泊施設の完成イメージ

 2019年の国体では市内3か所の会場で競技が行われることになっている。また、そのうちの2か所が川口運動公園(軟式野球)・霞ヶ浦文化体育館(相撲)であり、いずれも霞ヶ浦周辺の会場が使用される。国体や2020年のオリンピックに向け、スポーツ合宿としての需要も伸びると考えられる。
 このような宿泊施設を整備することで、軽い運動から激しい運動をする人のみではなく、観光客など様々な人が霞ヶ浦を利用できる。また、市民がより運動を行う提案として、「霞ヶ浦大運動会」の開催を行う。地区別対抗で行い、年齢関係なく様々な市民が参加できる。運動会を目標に運動を行う人の増加や、新たな種目への興味、また多世代間交流などのメリットがある。以上の2つの提案を行うことで、市民だけではなく「皆がエネルギッシュに利用できる霞ヶ浦」になると考える。




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