2.1 組成分析

組成分析とは,ゴミステーションのボックスに排出されたゴミの中に,どんな種類のゴミが,

どれだけ含まれているかを測定するものである.手法の具体的な内容は以下の通りである.

 

  1. 測定期間:56日(木)から6月4日(金)
  2. 測定場所:一の矢学生宿舎にあるゴミステーションの内、以下に挙げる場所
  3.        北6(一般学生棟),北8(留学生棟),北9(世帯棟)

  4. 測定方法:各ボックスごとに排出されたゴミの重量と,その中に含まれる混入物を測定 

する.測定したゴミの重量と,見かけ比重を元に,排出されたゴミの体積を算出する.

  また求められた体積を元に,ある指定外の場所に捨てられているゴミの割合(混入率) 

 や,ある種類のゴミが指定の場所に捨てられている割合(分別度)を算出する.

 

見かけ比重とは,ゴミの種類ごとの1リットルあたりの重さである.体積を算出する理由は,

缶,ビン,ペットボトルなどの容器系ゴミの容器内部の体積や,重量が軽いわりには体積が,あるゴミの体積を反映するためである.

表2..1 ゴミの種類別見かけ比重

 

ゴミの種類

見かけ比重(s/g)

燃えるゴミ

0.0366

燃えないゴミ

  0.0183-0.0366

0.0672

ビン

0.3505

古紙

0.3632

古布

0.2000

段ボール

0.1400

ペットボトル

0.0400

牛乳パック

0.0250

 

粗大ゴミについては種類が多様であるため,観測されたものごとの体積を当てはめている.

(例,靴1足→体積2リットル,傘1本→体積1.9リットル)

 

              写真2..1 組成分析の様子

 

.2アンケート調査

学生のゴミの分別排出や牛乳パックの回収に対する意識や態度,当班が牛乳パックを回収する際に参考とする情報,仮説の検証のために必要なデータを得るための具体的手法に,アンケート調査を用いる.アンケート調査では,統計学的に十分有効とされる母集団全数の10%の標本数の獲得を目指す.いま,宿舎の母集団全数は約4000であるから400の標本獲得を目指し,過去の実習のデータなどから回収率は30?40%と予想してアンケート用紙は1200枚配布した.概要は以下のとおり.アンケート用紙は,付録7.1を参照のこと.

調査日 :平成11年5月7日(金)

調査方法:アンケート用紙をドアに張り付け,翌日,無回答も含みすべて回収

配付数 :1200(うち有効回答数:287)

質問内容:Q1牛乳パックを一週間当たりどのくらい消費するか

     Q2牛乳パックをどこに排出しているか

     Q3牛乳パックをリサイクルしない理由

     Q4牛乳パックの回収ボックスを宿舎に設置したらリサイクルに協力するか

     Q5ゴミ分別場所に関するクイズ

プラスチック,スプレー缶,食品トレイ,段ボール,割れたびん,陶器,電池,発泡スチロール,新聞紙,ビニール袋,蛍光灯,ペットボトルについて

     Q6ゴミ分別をやっていますか

     Q7なぜ分別排出をやらないのか

 


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