.調査研究の背景と目的

.1背景

  1. 筑波大学学生宿舎(以下,宿舎)におけるゴミの新分別回収システムが導入され,今年で3年目を迎えた.宿舎には,日本全国各地方の出身者や文化・慣習の異なる留学生,世帯といった様々な人が暮らしている.しかも毎年入居者が入れ替わるという「仮の宿」的性格が強い.このような状況にある宿舎において果たしてゴミ分別排出が守られているのかということに疑問を感じた.
  2. 容器包装リサイクル法(正式名称は「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」)が1997年にびん,ペットボトルについて施行されるなど,今,資源リサイクルの重要性が注目を集めている.さらに2000年からはその他紙製容器包装についても実施され,その核となるのが,バージンパルプ100%でできた牛乳パック等の飲料用紙パック(以下,牛乳パック)である.現在,このように資源的価値が高い牛乳パックの回収BOXを設けているのは大きなスーパーなどに限られている.これでは我々一般市民や学生がリサイクルに協力するには不便であり,現にリサイクルに協力している学生も少ない.

.2目的

  1. 背景1を受け,本実習ゴミ問題班では,宿舎の分別排出の実態を調査,社会工学的手法により分析し,その結果によっては何らかの対策を講じる.
  2. 背景2を受け,牛乳パックの回収を宿舎において試験的に実施し,牛乳パック回収の意義を実証し,さらには宿舎における牛乳パックの回収システムの導入を提言することを目指す.


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