第1章 序論
1.1 研究のフローチャート
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1.2 研究の背景・目的
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この都市計画実習において、テーマ設定の際に私たちまじわり班は、つくばにおける広範な現象の中の、「交(まじわり)」というキーワードに関連するトピックの中からテーマを考えた。様々な事象が候補として上げられる中で、私たちは特に「交通」に着目し、筑波大学生に密接に関わるような、筑波大学周辺における交通環境の問題を考えた。私たちは、筑波大学周辺で暮らしている中で、どのようなときに交通の不便を感じるのかを議論し、その際に上がった「夜間につくばセンターから、筑波大生が多く住む筑波大学方面への帰宅手段が少ないのではないか」という問題に注目し、テーマとして取り上げることにした。
上記のような問題を考えた背景として、つくばセンターと筑波大学間をつなぐバス、筑波大学循環バス(以下、「循環バス」と記述)の現状運行時間において、最終便が早すぎるという現状がある。筑波大生の移動手段として多く利用されている循環バスは、始発は6時から運行しているのだが、夜間は、22時40分に最終便がつくばセンターを出発してしまい、それ以降筑波大学方面へのバスがつくばセンターからは出ないのである。これは、つくばセンター周辺から帰宅する人はもちろん、つくばエクスプレス(以下「TX」と記述)を使って筑波大学方面へ帰宅する人にとっても、乗り継ぎができないことを意味する。このような背景を踏まえ、私たちは循環バス最終便が発車する22時40分以降に、つくばセンターから筑波大学方面へ移動する手段としてバスが無いことが不便であると考え、問題提起とした。
1.3 目標
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前述で提起した問題に対し、私たちは、なるべく費用をかけず、現状の交通ダイアの変更を伴わずに、新たな帰宅手段として考案できるものはないのかを考え、関東鉄道株式会社が運営する東京-筑波大学間の高速バス「つくば号」に着目した。このバスは、東京駅からのみ乗車が可能で、それ以降つくば市の、つくばセンターも含む各バス停で降車のみのサービスを行っている。(以下の図1参照)
私たちは、このつくば号につくばセンターから乗車を可能にし、22時40分以降のつくばセンターから筑波大学方面への、新たな帰宅手段として利用できないかと考えた。その案を、バス事業者である関東鉄道株式会社へ提案し、実現させることをまじわり班の目標とした。
図1.つくば号の路線図
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