アンケート調査

4−1.アンケート調査の対象

 この調査ではガソリン価格に、より敏感に反応するであろうと考えられる筑波大学の学生、大学院生を中心に大学関係者を調査対象とした。

4−2.アンケート調査の概要

 暫定税率の廃止によるガソリンの値下げ時(4月)と復活時(5月)の人々の行動、意識を調べた。

質問内容

・自動車保有の有無
・自動車利用に関する意識・行動の質問。
 (1)4月/5月の間、以前よりも車を利用しようと思いましたか?
 (2)4月/5月の一ヶ月、実際に利用する回数は増えましたか?
 (3)車の排気ガスによる環境問題(地球温暖化や大気汚染等)に興味がありますか?
 (4)ガソリンが安くなることでどんな問題が生じるか、考えたことはありますか?
 (5)ガソリンの値下げ/値上げはうれしい/残念ですか?
 (6)車を運転するのは好きですか?
 (7)ガソリンの値下げ/値上げで車の利用がしやすく/しにくくなったと思いますか?
 (8)車の利用を控えるべきだと思いますか?
 (9)車を利用するのを控えようと思いますか?
・一週間の交通手段別(自転車、車、バス)の回数
・4月/5月のガソリン代、ガソリンを入れた回数。
・4月の最終集にガソリンを入れたか。
・交通事故にあった回数。
・仮想的な状況下での交通手段についての質問。筑波大学中央図書館からの移動手段を聞いた。
目的地は
@3学食堂、A大学会館、B体芸図書館、C平砂共用棟、Dつくばセンター、E洞峰公園、FYOUワールド、G土浦駅。
交通手段は
@徒歩、A自転車、B自動車、Cバス、D自動二輪(原付を含む)
・暫定税率を維持すべきか、廃止すべきか
・道路特定財源の一般財化に賛成か反対か
・個人属性(名前、性別、職業)

4−3.回収率

事前調査:72.9%(215/295)
事後調査:74.1%(273/368)

4−4.実験群・制御群における比較

4−4−1.実験群・制御群について

 本研究では事後アンケート調査において、回答してもらう前に回答者とコミュニケーションをとる実験群と。ただ回答をしてもらう制御群の二つにグループ分けを行い、それぞれのグループ間で回答に差がでるかの調査をおこなう。

4−4−2.コミュニケーションの内容

 環境面、金銭面、健康面、交通事故などの車を利用することのデメリット、自動車を使わないことによるメリットの情報を提供し、自動車利用意図の低下を促す方向に働く内容パンフレットをつくり、実験群のみに配布。

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