7.提案(2)



 7.2 PR効果の検証



 この表で、行は「説明前水道水を信頼していたか否か」、列は「説明後水道水を信頼するように なったか否か」という項目になっている。
 説明前水道水を信頼していなかった人が58%であったのに対し、説明後水道水を信頼していない 人が36%であり、減少していることがわかる。
 このデータから、本当に水道水を信頼しない人の割合が減っているのかどうか、検定を行う。

P0=(説明前水道水を信頼していなかった人の割合)
P1=(説明後水道水を信頼していなかった人の割合)

帰無仮説 H0:P0=P1 説明前水道水を信頼していなかった人の割合(P0)と、
                説明後水道水を信頼していなかった人の割合(P1)は同じである
対立仮説 H1:P0>P1 説明後水道水を信頼していない人が減っている。

P0=0.58
P1=0.36

統計量:Z0=(P0-P1)/{P0(1-P0)/n}^(1/2)
       = 3.151875
Z(.05)=1.645
Z(.05)
またMcNemar検定の結果 P(正確有意確率)=0.03であり
P=0.03<α(有意水準)=0.05となり、帰無仮説は棄却される。

 よって「説明前後で信頼している人の割合は同じである」という仮説は棄却され、 信頼していない人が減少、つまり信頼する人が増加すると言える。

 ゆえに、様々な媒体を通して訴えかけることには意義があるといえる。





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