5.結果・分析



 5.1 水道水の利用実態

 アンケート調査によりつくば市民の水道水の利用実態が明らかになった。

水道水の利用用途

 つくば市の水道水(浄水器などを通さない)の使用用途を聞いたところ、 次のような結果が得られた。


<図1 水道水の利用用途>

 図1より、水道水の利用は直接口にする水・料理水では少なく、生活水としての利用が多いこと がわかった。


水道水の安全性について

 水道水の安全性についてどのような印象を持っているか聞いたところ、安全性を信用していると 回答した人は38%だった(図2)。東京都水道局も動揺の調査を行っているが、東京都では水道水 の安全性を信用している人の割合は約7割であった。これに比べるとつくば市での水道水の安全性への信用が低いことが窺える。


<図2 水道水の安全性の信用>

 さらに、水道水の安全性を信用していない人に安全性を信用しない理由を聞いたところ、 図3のような回答が得られた。95%の人が「水源(霞ヶ浦)」を選択している。水源に次いで、 70%の人が「味」、60%の人が「におい」を選択した。実際に感じるにおいや味よりも、水源という漠然としたものに対して不安感を抱いている事がわかる。


<図3 水道水の安全性を信用しない理由>

 一方、水道水の安全性を信用している人に安全性を信用する理由を聞いたところ、 図4のような回答が得られた。58%の人が「水道基準を満たしていることを知っているから」 を選択し、12.5%の人が「行政が安全性をアピールしているから」を選択した。このことから、 住民は自分が実感して感じたことではなく、明確な事実を教えられたことによって信用するかを決めていることが分かる。


<図4 水道水の安全性を信用する理由>



水道水サービスに対する満足度

 現在の上水道サービスに対してどのくらい満足していますかと聞いたところ、次のような 結果が得られた。上水道サービスに満足している人の割合は18%と低いことが分かった。


<図5 水道水サービスに対する満足度>





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