サイクルの説明
1.
市民→保全団体→里山→市民
2.
市民→行政→保全団体→里山→市民
3.
行政・保全団体→市民→行政・保全団体→里山→市民(PR)
1.市民→保全団体→里山→市民
市民は里山に受動的楽しみを求めている
その管理維持のため保全団体に費用負担、労力提供という形で協力
保全団体が作業することにより市民が楽しみやすい環境の提供
市民にはよりいっそうの受動的楽しみを提供
↓
どのサイクルも一周するごとに矢印は太くなっていく
市民は里山の良さを知り、さらに楽しみを得ようとする
保全団体との作業を介して、保全団体への理解も深まる
里山との関係が深まり、費用負担意思が高まる
保全団体の労力や費用は増加し、活動が活発化
管理を安定して行えるようになり市民が楽しむ場としての環境整備
2.市民→行政→保全団体→里山→市民
市民は里山に受動的楽しみを求めている
その管理維持のため行政に費用負担
行政は保全団体に団体としての認可や公的援助
保全団体が活発化し、作業することにより市民が楽しみやすい環境の提供
市民にはよりいっそうの受動的楽しみを提供
↓
市民は里山の良さを知り、さらに楽しみを得ようとする
里山との関係が深まり、費用負担意思が高まる
行政への費用負担の増加
行政は保全団体に団体としての認可や公的援助
保全団体が活発化し、作業することにより市民がより楽しみやすい環境の提供
管理を安定して行えるようになり市民が楽しむ場としての環境整備
3.行政・保全団体→市民→行政・保全団体→里山→市民(PR)
行政や保全団体が市民に里山を知ってもらい、来てもらうためのPRを行う
市民は里山との関わりが増し、費用負担意思は高まり、さらなる協力
行政は保全団体に団体としての認可や公的援助
保全団体が活発化し、作業することにより市民がより楽しみやすい環境の提供
市民にはよりいっそうの受動的楽しみを提供
↓
市民は里山の良さを知り、さらに楽しみを得ようとする
里山との関係が深まり、費用負担意思が高まる
行政への費用負担の増加
行政は保全団体に団体としての認可や公的援助
保全団体との作業を介して、保全団体への理解も深まる
保全団体の労力や費用は増加し、活動が活発化
保全団体が活発化し、作業することにより市民がより楽しみやすい環境の提供
管理を安定して行えるようになり市民が楽しむ場としての環境整備
市民についての考察
市民はかつての管理システムにおいては、里山からの恩恵を享受するだけの存在であった。その市民が里山の管理の一部を担うことにより、新たな管理システムが現在のものに比べ強固な存在であることは明らかである。
そこでどのように市民に里山管理への参加を呼びかけるかが問題となってくるのだが、それは上に述べた3番目のサイクルであるPRが重要になってくる。
里山を知らない人には、まず里山という存在を認知してもらうことを目標として、その後一度足を運んでもらい里山の良さを自分なりに発見してもらい、里山と市民との関わりを深めていく。
里山を知っている人には、作業などを体験してもらい、受動的だけではない楽しみを知ってもらうことが重要である。
これら市民の参加により、行政、保全団体、市民をめぐる3者の関係をいくつかのサイクルで結びつけることができるのである。