2017年度都市計画マスタープラン策定実習2班 ホームページ

部門別構想

生活を「維持する」コミュニティ 生活コミュニティ

concept

アドプト制度

住民によるインフラの整備活動を通した住環境に基づくコミュニティの強化を目指す方針として、「アドプト制度」を提案する。公共施設等を、市民や企業が自発的かつ責任をもって維持管理をしてもらうことが目的である。本提案では国道や都市計画道路などを除く生活道路を、使用する地域住民やそれを取りまとめる団体へ維持管理を委託することで住民が求めている設備を的確に投資することが可能になる。また、これと同時に地域住民に道路維持へ関わってもらうことで地域コミュニティの強化への波及効果を期待したい。例えば地域の清掃活動の後住民全員でまつりや食事会などを行う。また、活動が根付いた暁には地域一体となった空き家・空き地の管理、例えばそれらを公園や畑に転換し集団での利用をするなどの将来も考えられる。

生活を「つくる」コミュニティ 共働

concept

6次産業化

農産物の加工による付加価値のアップ、規格外品の有効活用、 新たな雇用の創出などが挙げられる。今回の提案における6 次 産業化にあたって、農家が栽培した農作物を地元住民により加 工を行う。その際は、規格外品を積極的に使用する。それによ り農作物の付加価値アップが見込め、地元住民の雇用創出も可 能である。さらに加工した商品を販売する際には、地元住民に よる手作りという側面からの付加価値アップが可能である。農 作物のブランド化により土浦市としてのブランド価値の向上 も目指す。 市としては、アドバイサーの派遣や、加工場の提供を行う。 加工場として廃校や空き家の積極的な活用をする。 廃校活用の効果としては、工場建設費の削減ができるのみなら ず、地元住民としては、かつては地域の児童を支えていた学校 を活用でき、より愛着を持って活動を行う事ができる。また、 地元住民共同で商品開発・加工を行う事でコミュニティ内のコ ミュニケーションが活性化し、結果としてコミュニティの活性 化を見込める。

concept
テレワーク

在宅で介護や育児を行う際、テレワークが可能になれば在宅 で仕事をしながら介護をおこなうことが可能になる。テレワー クの導入によって、介護や育児をしながらも仕事を続けやすい 環境を目指す。テレワークを行うメリットとしては、働いてき た人が辞めてしまい、新しい人を雇い教育するコストよりもテ レワークで仕事を続けてもらうコストのほうが低いという点 にある。市としてテレワークを推進している企業、労働時間の 短縮が行われている企業に対して表彰・認定を行いテレワーク を推進する。

共同介護

土浦市内には要介護者・支援者はおよそ5000 人いる。一方 で、介護施設の定員は3000 弱と介護施設が大幅に不足してい るというのが現状である。今後、高齢化に伴い、介護施設がま すます不足することが予測される中で、在宅介護は必要不可欠 である。 在宅でひとりの要介護者に対して支援者がつきっきりにな ることはお互いに息苦しく、支援者の介護鬱などを引き起こす可能性がある。これを近所や同じ中学校区の支援者が共同で介 護を行うことにより解決を目指す。3~4 人で介護グループを 組み、共同で介護を行うことで介護の悩みやストレスを相談で きたり、昼間の時間など2 人で3~4 人の要介護者をみること が可能である時間などには交代で働きに出たり、買い物など生 き抜きの時間にあてたりと自分の時間を持てるようになるこ とで、介護のストレスが削減され、無理なく在宅での介護をつ づけることができる。 市としては、市内の在宅介護をおこなっている人、行おうと している人をつなぎ、共同介護をおこなうチームをつくり、グ ループ内でのもめ事を防ぐためルール作りに関与する。また、 空き家をリノベーションして共同介護をおこなう場所の提供 を行う。また、医療機関との連携を図れるよう、各グループに かかりつけの医療機関を定める。

生活を「豊かにする」コミュニティ 駅前広場

土浦駅周辺で、ペルチ土浦の閉店・イトーヨーカ堂のURALA 撤退など大々的な駅前商業撤退や、イオン土浦による商業台頭 から、これら郊外型商業施設との差別化が急務である。また、 幅3m ほどのペデストリアンデッキに歩行空間を絞られ、人々 のすれ違いが少なく、駅前の空間を素通りし、滞留時間がすく ない。結果、駅の中心地としてとしての賑わいが不足している。 公共施設(アルカス土浦・市役所)中心に、商業施設に頼ら ない駅前の賑わい創出を目指あう。市民の活動拠点の場とし、 将来的には公共サービスの集約化を目指す。

concept ●市民が出会う・行きかう場

●市民がとどまる場

●市民の自己表現の場

①ロータリーの工事

現在のタクシープールをバスロータリーの中心に組み込む。 そして空いた土地に芝生や遊歩道を組み込む。平日は現在のよ うに自家用車の乗降場所を駅に寄せるが、土日祝日に関しては 通行規制をし、芝生の広場を歩行者天国にすることで、人々が 行き交い、出会う場となることを目指す。

②留まる場づくり

地元カフェやキッチンカーを誘致する。また、テーブルや椅 子の設置を行い、オープンテラス化し滞留時間を増加させる。

③市民活躍の場づくり

アルカス土浦ギャラリーの活用促進やステージ設置による ミニコンサート開催によって市民が自身の特技や趣味を披露 する場となり、市民活動が活性化されることを目指す。

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