“輝” 人が輝き まちがきらめく

全体構想

概要

 土浦市は、平成30年1月時点で人口139,551人を抱える茨城県南部の市であり、JR常磐線の3駅や常磐自動車道のインターチェンジ2か所を有し、古くから都市として栄えてきた歴史がある。また、自然環境に富んでおり、全国2位の面積を誇る霞ヶ浦や、桜川市、筑西市、つくば市、そして土浦市を流れる桜川をはじめ、豊かな自然を感じることができ、平成28年にはジオパーク筑波山地域に認定されている。
 しかし、一方で、少子高齢化による人口減少や隣接市町村の開発、郊外の大型商業施設の台頭に伴い、中心市街地の衰退をはじめとする地方都市の問題を多数抱えているという事実がある。
 また、平成27年度の市民満足度調査において、満足度や重要度が高いという認識を持っているが、未だ満足を得られていない項目として、中心市街地の賑わいや、公共交通網、地域の特性を活かしたまちづくりなどが挙げられている。 実際に土浦駅前で市民の方々にヒアリング調査を行ったところ、「駅前に活気がない」という声が非常に多く挙げられた。

分野別構想

○「交通手段としての自転車」
 土浦市では、自転車を起点としてまちづくりや観光に力を入れようという試みが見られている。りんりんロードがその代表であるが、私たちは、観光だけでなく、まちの人のための交通手段として自転車を起用することで、車社会である土浦に新しい風を吹かせる。 

「自然環境」
 土浦市は、霞ヶ浦や筑波山など豊かな自然に恵まれている。しかし、実際に町おこしに使われているのは霞ヶ浦だけである。未だ活用されていない自然をより魅力的な資源と考え、それを活かすことで人が集まるにぎわいの場を創出する。

「都市施設」
 市役所がリニューアルされ、平成29年11月には土浦駅前に新図書館が開業したが、MALL505や土浦高架道など、中心市街地の衰退によって利用者が減ったストックが存在する。また、新治地区をはじめ、少子化の影響を受ける地区では小学校の統廃合の動きもみられる。一方で、おおつ野地区では2015年3月に土浦協同病院が開業し、地区の顔といえる代表的な施設となっているように、発展を続ける地区も存在する。市内のストックを有効活用し、再び息吹を吹き込むことでにぎわいを創出する。