5-5 新治周辺地区重点整備計画
5-5-1 背景
市内を南北に国道6号と常磐自動車道、東西に国道125号が走るのに加えて、国道354号や学園東大通りなど幹線道路も集まっており、自動車交通網は充実している。しかしながら、これら幹線道路を中心に、通過交通と域内交通の集中で渋滞が慢性化し、利便性を大きく損ねている。
また、公共交通においても、南北にJR常磐線が走り、その駅を結節点として路線バス網が発達している。土浦駅周辺の中心市街地には循環バスが、また、市内の高齢者向けには乗合タクシーが運行されている。しかし、路線設定や運賃設定が利用しづらいものとなっている。
したがって、公共交通の利用促進で交通集中を緩和するとともに、これから増加していく高齢者など交通弱者への配慮を行う必要がある。
5-5-2 目標
地域の現状に合った利便性の高い交通網の整備を行い、道路渋滞の緩和や交通弱者への配慮を行うとともに、地域内や地域間での交流を活性化させる。
5-5-3 施策内容
(1) 3種類の農業体験
都市住民と地域住民の関わり具合から、3つのスタイルの農業体験を提案する。
一つ目は観光や教育で一時的に訪れるもので、観光農園や果樹園、古民家などが挙げられる。主に小中学生や家族層を中心とし、貸切バスや自家用車でアクセスしやすい場所に立地する。石岡市八郷地区との連携も視野に入れる。
二つ目は都市に暮らしながら定期的に訪れる市民農園である。農具の貸出や水、肥料の提供、更衣室やシャワー等の設備を整えることで、手ぶらで通える環境をつくり、公共交通機関や、ジョギング、サイクリングでのアクセスを促す。また、農業指導などにより、地域住民との交流の機会を設け、農業への理解を促す。
三つ目は実際に農村に暮らす自給自足型で、集落内の空き家や周辺の住宅と、未整備農地を貸し出す。農業研修や地域の祭りなど、その地域に定住することを目的とする。環境意識の高さから、里山保全などのボランティア活動も期待できる。
(2) 余剰生産物の直販売
中心市街地での土浦版マルシェなど、生産者が直接販売する機会を設け、市民農園や農村移住者のモチベーションを高めるとともに、都市住民に近い生産者の立場から、農の大切さを伝える。