5-4 土浦駅周辺地区重点整備計画
5-4-1 背景
土浦駅周辺は、土浦市の中心として古くから機能してきたが、大規模商業施設の撤退や都市機能の郊外移転で衰退している。
また、国道125号をはじめとする道路混雑も慢性化し、まちの魅力を低下させている。そこで、道路環境整備を通して、中心市街地としてのにぎわいのあるまちを取り戻す必要がある。
5-4-2 目標
歩きたくなる街をテーマに、歩行空間の充実化を図り、徒歩による市街地の回遊性を高め、土浦の玄関口である駅前空間を魅力あるものにする。整備の軸を土浦駅からまちかど蔵までの国道125号線に定め、この軸を中心に整備を進める。
5-4-3 施策内容
(1)道路環境整備
徒歩による市街地の回遊性を高めるため、休日日中(10-16時)を歩行者天国とし、外部からの交通の流入を遮断する。(図 5-7)
規制区間の移動は徒歩または自転車に限定し、緊急車両、その他許可車両のみを進入可とする。このとき、JICA STRADAでの分析によると規制の影響で回りに大きな影響を与えないことが分析の結果わかった。更に休日のみの実施、公共交通機関の利用促進による流入交通の減少により周辺交通に問題はない。(図 5-8)(図 5-9)
また、まちかど蔵周辺で行われている道路整備を国道125号線の規制区間へ延長し、駅から蔵までの道筋を作る。

図5-7:流入規制

図5-8:交通量分析(左:規制前、右:規制後)
(2)土浦マルシェ
各地域間の交流拠点として、「土浦」の魅力を住民に実感してもらえる場を提供する。新治地区などで生産された農産物や神立地区などで生産された工業製品の一部を販売する。生産者が消費者に直接語ることができるのが最大の魅力であり、消費者もまた生産者を見ることができるため安心して商品を購入することができる。
地域通貨を利用して購入することもできるようにシステムを整え、活発な交流が行われるように促す。
(3)路面舗装
両規制をする354号線との交差点より北西部の長さ190m、幅2.4mの左右両方の歩道の石畳風舗装をする。
-「石畳風舗装」について-
石畳風舗装とは、アスファルト舗装の上に乳白色のごく薄い加工セメントを重ね、 表面を削った後、等間隔に切れ目を入れる工法。
アスファルトの骨材の小石が浮かび上がって凸凹になり、自然石のように見え石畳と見栄えに遜色は無い。
京都の上七軒通等で採用実績があり、1㎡あたりの工費は 約3.5万円と、石畳の10万円より大幅に安い。今回の事業で要する費用は石畳の場合9120万円だが、石畳風舗装ならば3192万円となる。石畳風舗装により人々が歩きたくなる環境を提供する。
(4)ミニパーキング
土浦中心地の人通りは少ないが、車の通行量は多い。商店に寄るときは路上駐車をして寄るために車道の混雑を引き起こす原因ともなっている。そこで商店街に近い土地に、短時間の利用は無料のミニパーキングを提案する。長時間の利用は既存の駐車場よりも高くし、利用の仕方の住み分けをする。
商店に気軽に立ち寄れる環境を作ることで、人々が商店街を歩き活気が生まれる。また路上駐車をなくし、自動車の駅前ロータリーへの流入を減らすことで混雑の緩和を図る。
(5)建替え助成
中城通りを中心とした歴史的景観形成をさらに促進する。大和町と中央の125号沿いを景観形成地区に指定し、基準に適合するような建築物の建て替え行為に対して助成金を交付する。主な基準は(1)建物正面の戸及び窓に格子を用いる(2)外壁は黒、白又は茶を基調とする(3)外観に木目素材を用いること。
建て替えによって1階と2階以上の利用動線を明確に分け1階にテナントを誘致できるようにする。

図5-9:修景イメージ