第1章 土浦市の概要 (3)

1.2. 生活者視点での土浦市の課題 (2)

1.2.3. 交通の問題

次に、市内の交通についてみていきたい。シミュレーションにはJICA-STRADAとCUETを用いた。また、「20年後」の仮定は下記のように設定した。

  • 道路に関して
    圏央道(茨城県区間)、国道6号牛久土浦バイパス、朝日トンネルは全線開通
    つくば市研究学園駅周辺地区を整備、土浦イオンへのアクセス道路開通
  • 商業施設に関して
    イオン土浦、あみアウトレット、iiasつくばの商業地面積を追加
  • 人口に関して
    土浦市をはじめつくば市以外の市町村は土浦市単独のコーホート分析結果と同じ比率(約0.8倍)で人口が減少
    つくば市の人口は現在の人口(およそ20万人)と、第3時総合計画での想定人口である35万人の比率(計算すると約1.7倍)で増加 


図1-12 現状の道路混雑(JICA-STRADAより)

<現在の道路混雑>

図1-12は現在の道路混雑を示している。国道6号線土浦バイパスや国道125号線の中心市街地周辺をはじめ、かなりの区間で混雑度が高くなっている。土浦バイパスは常磐自動車道とともに茨城県の大動脈となっている一方で、暫定2車線となっている区間もあることが混雑の主な原因である。また、125号線については市街地から阿見方面、新治方面にはバイパスが整備されているものの、市街地内ではバイパスがない「ボトルネック」の状態になっているため、混雑を誘発しているとみられる。

こうした混雑にはこれまでバイパス建設で対応するケースが少なくなかったが、今後の人口減少が予想される中で、更なる基盤整備は将来の財政負担の増大を招きかねない。慎重な判断が必要である。

<「20年後」の道路混雑>


図1-13 20年後の道路混雑(JICA-STRADAより)

前ページに掲載した「20年後」の仮定に基づいて、CUETやJICA-STRADAを用いて道路混雑の予測を行った。結果が図1-13である。図から、混雑箇所はかなり減少していることがわかる。残った混雑箇所は国道125号線や国道354号線の局所的にボトルネックになっている区間である。

この分析からも、大規模なバイパス建設はなるべく抑える必要があることがわかる。ただ、現在の混雑が看過できる状況にないことも確かである。通過交通が中心部に流入するのを防ぐことや、公共交通の機能改善が必要である。もちろん、区間などをよく検討した上での小規模なバイパス整備という方法も選択肢にひとつである。どのような政策が必要であるかは慎重な検討が求められる。

<市内バス網の現状>


図1-14 市内のバス網の現状

図1-14は市内の路線バス網を示しており、線の太さは運行頻度に対応している。土浦駅からつくばセンター、阿見、中貫、高岡(新治地区)方面へは本数が確保されている。また、中心地区はキララちゃんの系統が張り巡らされており、一定の利便性がある。

しかし、新治地区の国道125号線以外には路線が全くないことや、神立地区へのバスはいずれも本数が少ない。これらの地域に医療機関や買い物施設が少ないことは先ほど触れたとお りであり、特に対策が必要である。



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