オープンシステムのメリットとしては,
木造校舎のメリットとしては,
7校区を完全自由化にした場合,どのような 要因を考え,どのように行動をするのかというものを Javaのプログラムを用いてシミュレーションしました。
まず,アンケート結果から,決定要因には,距離 魅力度 危険度が 3大要因ということが分かりました。
小学校の決定方法
各ポイントにおける最適な小学校は次の式によって決定できます。
EF=46.825x+46.031y+7.142z
x={距離}
y={魅力度}
z={危険度}
これを2つの小学校ずつ比較し,各ポイント6通り計算して最適小学校を決定しています。
ある点において,距離,魅力度が以下のように与えられているとします。
ただし,学校Aへは大通りを通り,学校Bへは大通りを通らないとします。
学校Aへの効用は
EFa=46.825*{1400/(1400+800)}+46.031*{3/(3+5)}
学校Bへの効用は
EFb=46.825*{800/(1400+800)}+46.031*{5/(3+5)}+7.142
EFaとEFbの比較で値の高い方がより最適な学校となります。この場合EFa=47.0596, EFb=52.9384なので学校Bが選択されます。
モデルの境界線がどのようになっているかを
軌跡の考えを使って考えました。
学校と学校の中点を原点として原点から学校までの距離をaとしたときの,軌跡を考えました。
その結果,学校と学校の境界線は双曲線で表されることがわかりました。
全体図と各小学校ごとのシミュレーションです。
Javaの実行結果 本物
学校全体の許容量を学校別に測定したところ,この考えでは 許容量オーバーの問題は起こりませんでした。(表1を参照)
小学校 | プログラム人数 | MAX | 差 |
---|---|---|---|
松代小学校 | 456 | 800 | +344 |
手代木南小学校 | 446 | 800 | +354 |
二の宮小学校 | 654 | 960 | +306 |
竹園西小学校 | 537 | 640 | +103 |
東小学校 | 601 | 800 | +199 |
竹園東小学校 | 530 | 800 | +270 |
並木小学校 | 401 | 1000 | +599 |
どの程度,現在の状態と違うか,ということを知るため 小学校の平均変化量を考えました。(表2を参照)
この80という数は,2部屋に相当します。これだけの 人数が変化するということは,それだけ 現在の学校より違う学校へ行こうと考えている人が 多いということがいえます。アンケート結果からは 自由選択制に賛成と回答した人がかなり多いという ことも得られています。
小学校 | プログラム人数 | 現在 | 差 |
---|---|---|---|
松代小学校 | 456 | 434 | +22 |
手代木南小学校 | 446 | 533 | -87 |
二の宮小学校 | 654 | 730 | -76 |
竹園西小学校 | 537 | 387 | +150 |
東小学校 | 601 | 541 | +60 |
竹園東小学校 | 530 | 541 | -11 |
並木小学校 | 401 | 558 | -157 |