「テクノパーク桜におけるロードサイドショップと通過交通の共存の可能性を探る」
第2章 地区内の駐車場について
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2-1 駐車場出入口における入車・出車数、自転車歩行者数調査
・3時間ごとに20分間の調査
調査開始時刻: 休日(日曜; 10:00, 11:30, 14:30, 17:30, 20:30)、平日(水曜;
10:30, 14:30, 17:30, 20:30)
調査場所: カワチ、カスミ、ドラッグてらしま、まるも(地区内で比較的大規模な駐車場を持つ店舗)
調査の結果、まるもは他の店舗に比べて入出車数が多い。また、まるもに接する県道128号線(土浦大穂線)は、道路中央部にペイントによる分離帯などの余裕が無く、妻木上野線とは異なる。つまり、通過交通に与える影響が、地区内で最も大きい箇所であると考えられる。
2-2 仮説
・駐車場に出入りする車によって交通流が悪くなっているのではないか。
・駐車場への出入りを工夫することによって交通流が改善されるのではないか。
以上の仮説を、まるもの駐車場を取り上げて立証してみる。
2-3 仮説の立証
・理想的交通量を算出し、実交通量と比較
理想的交通量とは、通過交通が駐車場の出入りによる影響を全く受けない場合の交通量。
・車頭間隔(秒/台) = 単位時間 ÷ 実交通量 = 理想的車頭間隔 + 減速によるロスタイム
・減速によるロスタイム = 入車過多時間 = 何らかの障害により、入車の際にかかる余計な時間
ロスタイムを発生させる障害としては、横断歩行者・自転車、出車車両、対向車両、直前車の入車、出入口の構造(幅など)が考えられる。
・理想的交通量 = 単位時間 ÷ 理想的車頭間隔
理想的交通量と実交通量の差が大きいほど、駐車場の入出車が交通流を悪化させていることを示す。
まるも前では、休日17:30頃に理想的交通量に対する実交通量との比が上下線とも最悪になる。
2-4 解決案
県道から店舗への右折入車を規制、店舗から県道への右折出車を規制、出入口の拡幅などが考えられる。
2-5 結論
南行(金田方面): 上記の解決案により解決できる可能性がある。
北行(台坪方面): 右折入車を規制しない限り改善されない。
右折入車を迂回させ、店舗裏から入車させるべきである。(店舗裏へのアクセス方法は?)
通過交通とロードサイドショップを共存させるには、両者をうまく分散させることが必要である。
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