*つくば中心地区はS.Cになり得るか*
第3章 つくばS.C化への提言
石丸電気に行ったヒアリングから、S.Cというヒントを得た我々は、電気街がS.Cに対抗すべく形成されたのなら、いっそのこと電気街を組み込んだS.Cをつくることはできないかと考えた。今後、常磐新線の開通もあり、充分な需用も見込める。つくば中心地区には、西武、クレオなどの商業施設、第一ホテルといった宿泊施設、センターを中心とした交通機関が集中している。これらの要因と、全国的に見ても有数な電気街を考えた時に自然発生的なS.Cはできないかと思ったのである。電気街の持つS.Cにも対抗しうる広大な商圏40〜50kmは、魅力であり、電気街という特殊な形態はS.Cの目玉となり得る。対して、電気街側としても、電気機械とそれに関連するもののみという業種の少なさを補われ、新たな客層の開拓にもつながる。つまり、中心地区と電気街のつながりを強くすることで、つくば全体の集客力をより高めていこうと考えたのである。
また、つくば中心地区は現在、個々の店が独自に開発を行っていることから、駐車場が無秩序に乱立し、機能的にも、景観的にも問題である。そのような所を一括して、開発することでつくばの都市としての機能を向上させることも意図している。
このような観点のもと、我々は、既存のS.Cを観察、調査を行った上で、つくば中心地区(電気街含む)の独自の開発案を企画、検討、立案を行うこととした。
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