*つくば中心地区はS.Cになり得るか*
第4章 つくば中心地区の現状
 商業地区(西武、クレオ)、交通・飲食地区(交通広場、アイアイモール)は商業地域、電気街を含めた東新井地区は、第2種中高層住居専用地域に指定されている。第2種中高層住居専用地域では2階以下で、1500F以下の床面積の店舗しか建てることができない。したがって個々の店舗の規模は小さく、飛び石状に分布している。このため、各店舗間の徒歩、自転車による移動が難しいと考えられる。また、交通安全上の問題もある。
4-1 用途区分
 商業地区(西武、クレオ)、交通・飲食地区(交通広場、アイアイモール)は商業地域、電気街を含めた東新井地区は、第2種中高層住居専用地域に指定されている。第2種中高層住居専用地域では2階以下で、1500F以下の床面積の店舗しか建てることができない。したがって個々の店舗の規模は小さく、飛び石状に分布している。このため、各店舗間の徒歩、自転車による移動が難しいと考えられる。
4-2 ペデストリアン
 つくば中心地区のペデストリアンは商業地区と交通・飲食地区を結び、人の流れをつくっている。しかし、西武、クレオから南側(ダイエー、竹園西公園方面)の利用者は少ない。これは、消費者をひきつける施設が少ないこと、アクセスの悪さが原因と考えられる。 また。ジャスコの西側を走るペデストリアンは土浦学園線をまたがった所で終わっている。 ペデストリアンを実際に歩くと、細く、暗い箇所もあり、安全上の問題もある。
4-3 駐車場
 つくば中心地区の駐車台数の合計は約5000台となっている。各地区の特徴を述べると、商業地区、交通・飲食地区には公営のまとまった駐車場が設置されている。電気街地区は石丸電気が店舗の拡張に伴った大きな駐車場を保有しており、休日には多くの客が訪れる。しかし電気街地域は住居専用地域だったため、区画整理の際に道路幅が狭く計画されており、週末ともなると交通量が増え、歩行者が安心して歩けない状態となっている。 また、電気街と国際会議場の前の道は横断歩道が少なく、車が走っている中を無理に横断する光景がよく見られる。
 メルカド、ブックランドカスミ、ドラックてらしま周辺の商業地区と電気街間の地区は個々の店舗で駐車場を保有しているため、写真の通り、駐車場は虫食い状態となっている。車で直接利用するには便利であるが、それぞれの駐車場はフェンスなどで区切られているため、店舗間の移動が困難となっている。また、ほとんど利用されていない駐車場も多く見られる。夜間閉鎖する駐車場あるので、夜間はさらに駐車場の需要が減り、有効利用されていない。
4-4 その他
 商業地区と電気街を結ぶ重要な地点に、現在Excelが立地している。Excelは4階建てであるため、両地区を視覚的に分断している。また、裏にある竹園西公園は鬱蒼とした木々におおわれ、暗い印象を持つ。そのため、利用者はほとんどいない。
 三井ビルより北側は住宅都市整備公団による全面買収地区、南側は区画整理事業のみの地区となっている。これが、各地区における駐車場と店舗分布の特徴に大きな影響を与えていると考えられる。
次へ

目次へ