*つくば中心地区はS.Cになり得るか*
第1章 *はじめに*
1-1 調査の背景と目的
私達はまず、建物動向というテーマのもとに、現在も発展を続けつくばの一つのショッピングエリアとして定着している「つくば電気街」に着目し電気街が形成されるまでの経緯や現状について調査を行った。そして調査を進めていく中で、今の日本の小売業界の流通は、個々の独立した中小店鋪の形式から、それらの集合であるショッピングモールなどの大規模店鋪の形式へと変化していることが明らかになった。また、国際会議場や常磐新線の開通による新たな方面からの人の流入も予想されることも考慮し、私達は電気街からつくばセンター地区全体へと視点を広げ、つくばセンター地区は自然発生的な大規模なショッピングセンターになり得るのではないかと考えた。そこで既存の計画的なショッピングセンターの調査によるつくばとの比較や、つくばの店鋪の立地状況及び人・車の流れを把握することで、現在のつくばセンター地区の問題点を認識し、それらの解決策を含めた、つくばを一大ショッピングセンターとして発展させる政策について検討した。
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