「池ません!?」〜つくば市内の公園の池の現状と改善策〜
第2章 水質調査の結果
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2-1 調査に至る過程
池や水質に関する知識がなく,池の現状で水は濁っていたが どのような水質状況か分からなかった. そこで,透視度の計測など定量的なデータを取得し,見た目と 透視度の不一致に気がついた.
そして,水質汚濁の原因追求をし,目に見えない汚れを簡易計測キット で計測し,pH,EC,NH3,NOx,NO3の定量的なデータ獲得を目指した.


2-2 調査内容
透視度水の透明度をしめし,富栄養化が進むと水が濁るので透視度は 低くなる
pH水素イオン濃度の逆対数.水温25度のときpH7 を中性, これより低いと酸性,高いとアルカリ性.
EC(電気伝導率)m水が持つ電気抵抗の逆数で,水が電流を伝導する能力.
水分中のイオン成分の量を大まかに知ることができる.
ECの値が高ければ, 金属イオンなどの不純物が多いということである.
無機窒素栄養塩
アンモニア性窒素(NH4-N)
亜硝酸性窒素(NH2-N)
硝酸性窒素(NH3-N)
生物の生活活動や遺体などから戻される有機体の窒素化合物が 好機性菌によって分解された物.
植物プランクトンは,これらを再び窒素源として利用し,水中に窒素リンが多ければ植物プランクトンが多くなるので,富栄養化が進む.

2-3 調査結果
1.透視度について

透視度は,蜂の巣,反町の森,かつらぎ公園で,100cmを超えた.一方,市内中心部での 公園の透視度は低い.

2.pHについて

中央公園が最も高く強アルカリの水であり,酸性を示す池は一つもないことがわかる.

3.ECについて

蜂の巣公園が突出しており,一方松代,松見,台山ではほぼ0に等しい.

4.NH3について

NH3は6つの公園からのみ検出され,特に中央公園は最も値を示した.
NH3-とN02-については,どの池からも検出されなかった.


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