魅力ある子供の遊び場を求めて
第2章 既存調査の収集と分析
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2-1 資料の収集
○児童館に関する法的意味

・児童館の定義
児童福祉法第40条による児童福祉施設当該施設.当該施設は児童に健全な遊び を与えて,その健康を増進し,または情操を豊かにすることを目的とする施設である.

・児童クラブの定義
つくば市児童クラブ事業実施要綱による地域組織.昼間保護者のいない家庭の児童の育成及び 指導に資するため,遊びを主とする健全育成活動を行うことを目的とする施設である.

○つくば市の児童館

児童館名開設年地区分類
小田昭和46年周辺地区
竹園東昭和51年学園地区
並木昭和52年学園地区
吾妻西昭和54年学園地区
手代木南昭和55年学園地区
昭和58年周辺地区
九重昭和59年周辺地区
桜南昭和60年学園地区
二の宮平成1年学園地区
竹園西平成3年学園地区
吉沼平成4年周辺地区
松代平成4年学園地区
谷田部平成6年周辺地区
上郷平成8年周辺地区


2-2 ヒアリング調査
○つくば市児童福祉課(5/15)

所管つくば市保険福祉部児童福祉課母子児童係
児童館数15館(小学校36,中学校12),茨城県内49館
職員数館長1,職員2,臨時職員1〜3(放課後ケアワーカー)
運営費3億8737万円(つくば市予算全体の0.6%)

・3年前から児童館のない地域などで,保護者の要望などにより,小学校の空き教室を使って平日の放課後から午後5時まで 子供に遊び場を提供している.
・地域的配分を配慮しながら,新たな児童館の整備を図っている.

○土浦市児童福祉課(5/15)

児童館数1館
職員数館長1,児童厚生員2,用務員1,非常勤クラブ指導員3
運営費2962万円
利用状況年間28733人

・子供ランドの設置(土浦再開発ビル)
情報化、価値観の多様化など、児童を取りまく環境の変化に応じ、パソコンを始め、 今までにない新しい遊び道具を提供することが望まれている。こうした需要に応じて建てられ、 また、土日にも開館している土浦の子供ランドは、利便性が高く、好評である。

○つくば市児童館(5月中旬)

来館者の類別午前中〜学校終了前:母子
学校終了後:学校帰りの小学生
利用者増加傾向の原因家庭環境の変化:共働き家庭の増加,少子化
市民意識の変化:行政サービスの十分な活用
地域的変化
来館者の違い来館者の多いとき:年度当初,春休み,夏休み,行事等がある時
来館範囲と手段小学校区内から自転車・徒歩で
人気のある遊び一輪車,トランポリン,バスケットボール,サッカー

○住宅都市整備公団

公園:研究学園都市地区内の公園整備事業は初期の段階で終了している.公団の造園マニュアルは社会 環境の変化を受けて変わってきている.
児童館:研究学園都市地区内には9ヶ所建設し,いづれも小学校とセットになっている.公団は周辺部での児童館 建設には携わっていない.


2-3 作岡の公民館・遊び場所
作岡地区には,市が作った公民館・児童館はないが,自治会管理の公民館・児童館があり,西作谷区公民館,安食児童館, 南作谷公民館,・児童館がある.
管理は自治会で館長を決めて,鍵などの管理をしている.いつも建物が空いているわけではない.
いづれの公民館・児童館でも敷地は比較的広く,近所の子供たちが集まって遊ぶのには十分なスペースが確保されている. 外にはブランコ,滑り台があり,外遊びもでき,作岡の自治会管理の公民館・児童館は,子供の遊び場として 機能を十分に持っていると言える.

安食児童館

西作谷公民館


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