筑波大学ペデストリアンにおける自転車交通
第1章 背景・目的・テーマ設定
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1-1 背景
図1.1が示すとおり、私たちにとって自転車は筑波大学内において最も一般的な交通手段
であり、その自転車が通るペデストリアンデッキもまた、筑波大学内において日常的に用い
られている交通路である。しかし、現状のペデストリアン上における自転車の通行状況を見
てみると、混雑問題、駐輪問題、危険性の問題など、様々な問題点があると考えられる。そ
れらの問題を解決し、より快適な交通状況を作りだすことが可能ではないだろうかと考え、
本実習において自転車交通を扱うこととした。
図1.1 筑波大学生の通学交通手段(出典:学生実態調査1995より)
1-2 目的
ペデストリアン上には様々な問題点が潜んでいるが、特に私たちは自転車の視点から眺め
たときの問題点を扱うことにした。ペデストリアンは基本的には歩行者用道路であり、交通
問題を考えるのなら弱者である歩行者の視点から考えるのが妥当であるとの意見も出たが、
現状ではペデストリアン上を通行しているのはほとんどが自転車であり、ペデストリアンは
自転車による移動の時に用いられていることが多い。この状況に注目し、多数利用者である
自転車からの視点で交通問題を眺め、より自転車交通を安全で快適になものにしようという
目的を設定した。
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