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事後調査と結果
私達は配置変更実験を行うにあたって、その効果を検証するため事後調査として
?2つの調査を行った。
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1.カウント調査
調査目的:・座席変更前後で座席の利用状況に変化の有無とその程度を調べる
・回転率を調べる
調査対象:・3食レジ利用者、3?食利用者
調査内容:・座席利用状況(1分ごとに計測)
・3食のレジ利用者のカウント
調査日時: 6/2 …旧配置 11:30?12:30
6/6 …新配置 11:30?12:30
6/8 …新配置 11:30?12:00
6/9 …新配置 11:30?12:30
6/16 …新配置 11:30?12:30
6/20 …旧配置 11:30?12:30
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2.配置変更後の3食利用に関するアンケート調査
実施期間:6/12?6/19 ※QRコード見本
対象者 :実験期間内に3食を利用した学生
調査方法:Googleフォームの※QRコード配布
調査内容:・配置変更前後での混雑感の変化
・通路の幅について
・新配置について
・スピード席と荷物かごの賛否
超高速回転式相席学食
事後調査の結果をまとめ事前調査と比較分析していく
?カウント調査結果
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・図1?4は時間別の座席稼働率を表している。全体で見ると11:30?12:00に混雑のピークを迎え ている事が分かる。また配置変更前後でも変わらず、ピーク時にも荷物置かれていたり、使われ ていない席が存在している。
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・図5?8は座席稼働率を座席の種類別にまとめている。座席別に分析すると4人席(変更前後)、
6人席(変更前のみ)の人占有率が特に低いくなっており、理由としては
相席が困難な事が考えられる。
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変更後に増設及び新たに設けられた12、18、22人席では高い占有率を実現することができた。
・しかしながら結果としては回転率に大きな変化は見られず(図9)、一人当たりの
平均滞在時間(図10)がのびた可能性がある。
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?・最後に各席ごとに人及び荷物の占有率を色の濃淡で示した図が11、12となっている。
? 図12から大人数席(12人以上)の両端3席程が荷物が置かれやすい傾向が見られる。
実験後アンケート調査結果
変更の配置よりも混雑していますか? という質問の回答として60%以上の人が
「いいえ」と回答し、「はい」と回答した人は約10%にとどまった。図1(有効回答数:78)
変更は混雑感の低減をもたらしたと言える。
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通路の幅は十分と感じましたか?という質問の回答の70%近くが
「はい」であったためアンケートの結果と比較し
配置変更により通路の拡幅は成功したといえる。図2(有効回答数:78)
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3食を利用する際、自分の荷物をどこに置くことが多いですか?という質問の回答は
事前アンケート結果と比較し空席に置く人が大きく減少する一方、自分の席に置く人が
大幅に増加した。相席しやすい席の配置が他の人のために空席
空けておこうという意識に繋がったと考えられる。図3(有効回答数:92)
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また新配置の継続については賛成が60%で、反対と回答した人は
わずか13%という結果になった。図4(有効回答数:78)
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スピード席を設ける事についてどう思うか?という質問の回答は賛成が77%、
スピード席が設置された場合、利用する・1人なら利用すると回答した割合は
81%となった。図5(有効回答数:105)
これらの回答結果からスピード席に賛成の人が多く、設置した場合も嫌厭されることなく
利用が見込めると考えられる。
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