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1.はじめに

2.現状調査 

3.提案

4.おわりに

5.参考文献

6.謝辞

第1章 はじめに

 

1.1 研究背景

TXでよく見かける登山客.つくばで観光する所といったら筑波山が代表的であるといえよう.実際図1のグラフを見てみると,つくば市への観光客のほとんどは筑波山への観光客であることがわかる.

図1 つくば市と筑波山への観光客数

 

しかし近年全体の観光客数が減少傾向にある中,その内訳を見てみると筑波山以外への観光客数は増加傾向にあることがうかがえる.筑波山以外の観光資源として,つくばには研究学園都市ということで多くの研究施設がある.そこで,その一つである筑波宇宙センター(JAXA)への来訪者数の推移と,グラフの赤色部分,筑波山以外への観光客数の推移を比べてみると図2のグラフのようになり,同じような変動をしていることがわかった.

図2 筑波山以外の観光客数とJAXAの来訪者数

  


私たちは,このように研究施設見学が近年伸びを見せていることから,つくばに多数ある研究施設に今後観光資源としてより発展する可能性があるのではないかと考えた.

 

 

1.2 目的

研究施設見学に関して現在行われている取り組みとしては,まとめて施設を紹介しているパンフレットの作成や,サイエンスツアーバスという研究施設間を結ぶバスの運行が挙げられる.しかし,パンフレットは入手が容易でなかったり,サイエンスツアーバスは見かけてもあまり人が乗っていない様子であったりと,十分に活用されていないように思える.
そこで今回私たちは,つくばの研究施設見学に関して,受け入れ側の取り組みや体制,利用状況と共に,訪れる人々の行動パターンや意識を調査・分析し,サイエンスツアーをより活用したつくばの研究施設の観光を提案することを目的とする.

 


1.3 調査フロー

調査の流れを図3に示した.まず,関係機関へのヒアリング調査,文献調査,資料収集,現地見学やサイエンスツアーへの参加により受け入れ側の現状を把握,実際に研究施設を訪れる人々へのアンケート・ヒアリング調査や現地調査により来訪者側の現状を把握した.そこから問題点を洗い出して分析・考察し,それらを解決できるような新たな研究施設観光のかたちを提案していく.

図3 調査フロー