公園のトイレはイメチェンできる!!
都市計画実習インフラ班
第1章 はじめに
1−1.研究背景
つくば市には様々な規模の公園がある。公園は都市環境改善の場であり、市民にとっての憩いの場でもある。公園にあるトイレは利用者にとって便利であるだけでなく、その公園のイメージを左右することもある。しかし、水野(2005)が指摘するように、公衆トイレには、「汚い」・「臭い」・「恐い」・「暗い」という「4K」という問題が挙げられる。また、澤田ら(1994)は京都府立大学の女子学生を対象にし、アンケートを行った結果、公衆トイレが汚いと回答した人が80%を超えた。
つくば市には公園が144箇所設置されている。うち、トイレが設置されている公園数は50 であり、国土交通省に基づく公園の分類は表1-1のようになる。
表1-1 公園の分類
標準面積の大きい公園ほどトイレの設置率は高くなる。逆に小規模な街区公園のトイレ設置数が少ないことがわかる。班員による現地調査を通して、洞峰公園のような大規模公園ではトイレがきれいな状態であり、すずかけ公園のような小規模公園では汚い状態であった(図1-1)。
図1-1 左図:洞峰公園のトイレ 右図:すずかけ公園のトイレ
管理という視点から見ると、大規模な公園のトイレは、人目につくことから、管理の目が行きとどきやすく、きれいである。しかし、小規模な公園ほど、管理の目が行きとどきにくくなってしまうため、トイレが汚くなるのだと考えた。
1−2.研究目的
1−1研究背景から、つくば市の公園トイレの汚い原因は管理が行き届いていないことであると仮定し、その管理が定期的かつ有効に行われていれば、ある程度きれいなトイレを利用することができるのではないかと考えた。
そこで、まずはつくば市の公園トイレの問題点や管理体制を明らかにする。次に、公園のトイレをきれいにするための改善策を提案する。それにより、小規模な公園のトイレでも誰もが安心・安全に利用できるようにすることを目的とする。
1−3.研究方法
始めに現地調査を通し、つくば市の公園トイレの現状や問題点について把握する。次に、インタビューや聞き取り調査で、公園トイレの管理体制を明らかにする。最後に、最適な問題解決案を提案し、検証する。
1−4.研究構成
我々は以下の構成で研究を行うこととする。
l研究の背景,目的l=============>>>>>>>>>>
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