公園のトイレはイメチェンできる!!


都市計画実習インフラ班


 

第4章 終わりに



4−1.結論


 私たちは街区公園のトイレに対し、市の管理コストを維持しつつ、住民の負担も極力抑えるよう留意して、新しい管理方法である「市と住民,両者による管理」を提案した。
 市の役割も住民の役割も理論的には実践可能であり、後は住民の参加次第である。
 今回のインタビュー調査はサンプル数が少なかったため、もっと多くのサンプルが取れれば住民の参加可能性が見えてくると考えられる。また、内閣府の調査では、地域活動に対して参加したい人が参加できない理由について明らかにしているが、これが街区公園のトイレ清掃活動に当てはまるとは限らないので、この不備を埋めるためにインタビューの結果を加味して考えていく必要がある。
 今後,竹園二丁目会の総会において住民の方々に今回の新提案を説明し、納得していただければ住民による管理が実現すると考えている。
今回の研究が全国の街区公園のトイレのイメージチェンジのきっかけとなれば幸いである。

4−2.今後の課題


 今後の課題は大きく3つある。
 第1に、実際に住民によって新提案の管理が実現できるのかという、住民の手による掃除の実現性についてである。本実習を通して、私たちインフラ班は住民の立場で清掃を行ってきたが、今後は実際に住民の手に委ねていく必要がある。
 第2に、他の公園への適用可能性についてである。今回は面積が小さいすずかけ公園のトイレに対する提案をした。では、これをきっかけとして、他の街区公園や、近隣公園や地区公園といった他の種別の公園等にも適用できるのかが課題となる。公園の面積がさらに大きくなればトイレの設備も大きくなり、より掃除に人手や手間がかかることが予想される。今回の提案はすずかけ公園に限るものなのか検証していくことが求められる。
 第3には、きれい指数の持続可能性についてである。住民の掃除によりきれい指数をどれくらいの期間維持できるのかを検証しなければならない。実際、私たちは3週間(もしくは4週間)住民の手によりきれい指数を保つと提案をしたが、実際は10日間しか掃除の経過を見ていないため、3週間きれい指数が維持できるのかどうかは今後の課題である。


前へ<<<<<<<<<<=============l結論,課題l=============>>>>>>>>>>次へ

TOPへ戻る