結論

仮説の検証@
結論@
仮説の検証A
結論A
解決策の提案
実現の可能性

1. 仮説の検証@
分析@の結果、今までの調査から仮説@の検証を行った。

自転車利用の高い人たちは、
・ 自動車はいつでも注意を払ってくれてはいない。
・ 自動車のマナーは悪い
・ 違反種類数は平均以上、安全運転意識はあまりない という自己中心的な傾向にあることがわかった。


現地調査においては、
・ 自転車が信号無視をして、横断しようとし、自動車がブレーキをかけて衝突を避けている。
・ 大通りではなく、車2台分ぐらいの広さの道路において、自転車が急な車線変更を行い自動車がヒヤットする。 などの状況がよく見られた。


結論@
「自転車運転者は相手の行動を考慮せず自己本位な行動規範で走行しているために、事故発生リスクが高まっている。」といえる。
したがって、仮説「自転車運転者は相手の行動を考慮せず自己本位な行動規範で走行しているために、事故発生リスクが高まっている。」は十分に検証できた。

2. 仮説の検証A
分析Aの結果、今までの調査から仮説Aの検証を行った。

事故・ヒヤリハット体験の要因として、

・ 夜間の無灯火
・ 並進走行
・ 二人乗り
の3つの自転車走行時の違反行為が強い影響を及ぼす傾向にあることがわかった。

その3つの違反行為をやったことのある人に共通して、
・ 自転車を車両と意識して走行していない という傾向があることがわかった。

現地調査においては、
・ 歩行者がいるにも関わらず、無灯火、危険なスピードで走行する自転車が多い。
・ 歩道をしゃべりながら並進走行し、向かってくる歩行者や自転車に迷惑をかけている。
・ 自転車が車道や歩道を縦横無尽に走行する。
などの状況が見られた。


結論A
「事故・ヒヤリハット体験の要因として自転車を車両と意識しているかどうかが強く影響している傾向がある。」といえる。
したがって、仮説「事故・ヒヤリハット体験の要因として自転車を車両と意識しているかどうかがあるのではないか。」は十分に検証できた。

3. 解決策の提案
以上のアンケート調査、現地調査、分析を踏まえて、筑波大学生が自転車・自動車を乗用する際、相手の走行規範を考慮する意識を高め、自転車交通事故の発生件数を減らすための解決策を考察した。


解決策
・ 自転車運転時に自己中心的な運転をしがちであること
・ 自転車を車両としてではなく、歩行者として認識しがちであること
以上の2点を筑波大生に訴えかけることを目指し、自転車走行の模範や危険な走行の実態をまとめた防災班自作のPVを作成し、フレッシュマンセミナーや各休憩室などにある液晶テレビで放映する。

PVの内容
・ 車の運転手(相手)視点から見た自転車走行
・ 客観的(第3者)視点から見た自転車走行
以上の視点から見た、自転車の違反行為を主に映像として、センス溢れる編集で少しでも学生を惹きつけるものにする。

4. 実現の可能性

アンケート結果から、自分の自転車運転時の考え方を「よくわからない」と回答する人が非常に多かった。これは、わからないというより、考えたことがない、相手にどう見られているのか気にしてないと現地調査の結果から解釈できる。そのような人たちに車からどのように自分たちの運転が見られているのか、どのくらい危険な運転をしているのかを理解できれば、交通事故を減らすことは可能だといえる。

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