第二章 中間発表まで・再検討

2-3.考察



●考察

 アンケート調査より

□鍵をかけていても自転車は盗まれてしまう
□防犯登録をしていても自転車は盗まれてしまう
□正規の駐輪スペースに駐輪していても自転車は盗まれてしまう
□自転車が盗まれる時間帯は、人目が多いと思われる昼と少ないと思われる夜で差はみられない

ということが分かった。

 アンケートの集計結果から、自転車を盗まれた人の多くは鍵をかけるなどの個人でできる対策を行っていたということが分かった。
このことから私たちは、盗まれる側の対策に加えて、盗む側に直接働きかける対策が必要であると考えた。
自転車盗難の動機の大半が盗んだ後すぐに乗り捨てる、いわゆる「ちょい乗り」であることから、 盗まれる自転車の代わりに手軽に乗れる自転車を提供するような社会的システムが存在すれば 自転車盗難を抑制することができるのではないかと考え、『レンタサイクル』の提案に至った。

しかし、

・レンタサイクルが有効な対策になると思っている人は少ない。
・自転車を盗む人のためにレンタサイクルを貸し出すことは倫理的に問題がある。
・レンタサイクル自体が盗まれる危険性がある

など、いくつかの問題点が浮き彫りとなり、実現性に乏しいという結論にたどり着いた。