第四章 駐輪パイプ
4-1.提案
●背景
これまでの調査で、二重ロックをしていても盗まれることがあることがわかった。
二重ロックを破ってまで盗もうとするのは、ちょい乗り(すなわち盗んだ自転車による短期的な移動)が目的なのではなく、
自転車そのものを得ることに目的があるように思われる。
そのような目的を持つ盗難の方法として、どこか人目につかないところへ自転車を運び、そこで鍵を壊すやり方が考えられる。
そこで、そのような盗難方法も防止できる、より強力な施錠方法として、私たちは地球ロックが効果的なのではないかと考えた。
●プレ調査

インターネット調査によると、バイク盗難防止策として地球ロックは有効な手段とされていることが分かった。
また、自転車店へのヒアリングから「地球ロックは駐輪方法としては基本であり、
一目で鍵をかけていることがわかるので、鍵を沢山つけるより効果的である」との回答を得た。
●駐輪パイプ設置の提案
地球ロックをするためには自転車と繋げる固定物が必要である。そこで私たちは駐輪パイプの設置を提案する。
駐輪パイプを設置することの利点として
□隣の自転車とのスペースが確保され、地球ロックしやすい環境が整う
□自転車を整然と駐輪することができるようになる(実際に総合B棟前は駐輪パイプを設置したことによって自転車が整理された)
などが挙げられる。
●設置場所の選定
第1回のアンケートの結果、宿舎で盗まれることが多いということが分かっている。
また自転車を長時間駐輪するのは宿舎である。
よって今回はケーススタディとして一の矢、平砂、追越宿舎での自転車盗難に限定して調査する。

