本研究では、具体案を行うことにより、来街者数を増加させることで、経済活性化を図っている。
そのためここでは、来街者数増加の可能性を考察することで、経済活性化の可能性を見出すこととする。
表6.3.1-1:つくばセンター地区来街頻度の割合の変化![]() |
表6.3.1-2:頻度変換指数![]() |
アンケートは、つくばセンター、TX開業によりつくばと直結することになる守谷市内で行った。(第3回アンケート) 表6.3.1-2は、頻度を数値化したもので、その頻度の年間日数を元にしている。この数を頻度変換指数と呼ぶ。 まず、表6.3.1-1の数に、それぞれの頻度の頻度変換指数をかけると、表6.3.1-3のような結果になる。 ここではこの結果を来街度点数と呼ぶ。来街度点数を、現在、具体案実施後それぞれで足し合わせたものが表6.3.1-3の「合計」である。 |
表6.3.1-3:来街度点数と年間延べ来街者数変化率予測![]() |
ここで来街者点数は、頻度の年間日数を掛け合わせている。
そのため、来街度点数の総和の変化割合は、年間延べ来街者数の変化割合と言い換えることができる。
これを用いて、来街者数変化を予測する。
表6.3.2-1:具体案実施による、来街頻度改善率 (つくばセンターでの調査) ![]() |
表6.3.2-2:具体案実施による、来街頻度改悪率 (つくばセンターでの調査) ![]() |
表6.3.1-1より、現在つくばセンター地区に来ている人にアンケートを行ったところ、TX開業後には年間来街者数は減少することが予想される。
特に「ほぼ毎日」来街する人の割合が減少し、「週に2〜3回」という人が増加している。
その他の頻度では、ほとんど変化がない。
これは、現在通勤通学などでほぼ毎日つくばセンター地区を訪れる人が、TX開業によって、通勤方法や通勤場所が変化することによって、来街頻度が減少するためと考えられる。
以下表6.3.2-1と表6.3.2-2は、つくばセンターでの調査における、具体案実施前後の来街頻度の変化を集計したものである。
ここで「高頻度」としたのは「週1回」以上、「低頻度」は「月2〜3回」以下である。
現在「低頻度」の人のうち21%が具体案実施後に「高頻度」となっている。
逆に、現在「高頻度」の人のうち「低頻度」になるのは9%となっている。
この結果より、この具体案は、来街頻度の改善、ひいては来街者数の増加に効果があるといえる。