3.1.2.経路選択調査
通学および学内移動の際にどのようなルートを使用しているのか、さらに経路選択の理由はどのようなものか調査した。これは今後述べる提案に向けての参考資料となる。
まず、経路を選択するときの理由を回答数別に以下に表した。
図3. 経路選択の理由
経路選択にあたっては「距離が近い」こと「短時間で移動できる」ことが重要であるという結果を得た。これらの意見の後には「他の道を使う必要がない」「空いている」という意見が多かった。
それでは、通学や休み時間の移動でどのような経路を選択しているのだろうか。自転車を使用している経路を図示した。
図3. 天久保・桜地区からの通学路
天久保および桜地区の通学路における学内への入口は「野球場口」と「大学公園交差点(平塚線と東ループの交差点)」となる。経路としては東ループを使用する傾向にある。経路の分散は比較的少ない。
選択理由は「距離が近い」「短時間に移動できる」の意見が多くを占めている。天久保及び桜地区は大学に東側に位置していること、東ループ自体がペデストリアンとほぼ並行に通っていることから必ずしもペデの経路を選ぶ必要がない。
図3. 春日地区からの通学路
春日および一部の天久保三丁目地区の学内への入口は「ミニストップ前交差点」「平砂トンネル」の2カ所の利用頻度が大きい。経路は@施設部前を通って西ループから一・三学群にはいる経路A桐葉橋下からペデに入り一学群に入る経路B大学公園前交差点から東ループに入り第2学群に向かう経路C平砂トンネルからペデストリアンを通り各地区に向かう経路がある。
西ループは松美橋の勾配の存在と入口自体が施設部前以外にないことが使用されない要因になっている。
宿舎地区からの通学路はペデストリアンに依存している。選択理由は「距離が近い」「短時間に移動できる」のほかに「他の道を知らない」「他の道を使う必要がない」との意見が見受けられた。
図3. 体育時の学内移動
学内移動のうち、体育前の移動が最も経路が多かった。第一・二・三学群からの経路として@ペデストリアンを使用する経路とA使用しない経路に大別できる。Aの経路とは東ループを使用するか、または桐葉橋下から天久保3丁目を通りサッカー場ほか各体育施設群に向かう。
経路選択の理由については、「距離が近い」「短時間に移動できる」の意見は共通して多くあった。ところが、それぞれの三番目に多い意見としてペデを使用する人は「他の道を使う必要がない」、使用しない人は「空いている」が挙がっている。
一学前、大学会館、外国語センター、体芸棟の各ポイントを嫌う人は空いているルートを選択しているといえる。