現在土浦市の市営住宅である竹の入第1・第2住宅は老朽化が深刻で、住民の居住環境や災害リスクの削減、防犯等の面から建て替えが必要です。
また、これらの市営住宅は市街化調整区域に立地しており、都市の集約の面から、市街化区域への建て替えが望まれます。
竹の入第1・第2住宅、生涯学習館の3施設を解体し、生涯学習館跡に新たな市営住宅を、PFIを活用して建設します。同時に生涯学習館の機能を、生涯学習館から徒歩9分の位置にある亀城プラザに移転します。
現在の竹の入第1・第2住宅の総延床面積が約630坪で約2082㎡、生涯学習館の延床面積が2606㎡であるため、移転は可能だといえます。亀城プラザに生涯学習館の機能を移転することに関しては、 亀城プラザの空き件数が生涯学習館の利用件数を上回っていることが土浦市の調査によって示されているため、機能移転に関しても問題ないと思われます。
PFI委託費は、規模が同程度である富山市月岡団地第3期街区建替事業を参考に、8億円と仮定します。建設費は、一坪あたりのRCアパートの建設費用を100万円とし、現在の竹の入第1、第2住宅と同様に10.5坪の部屋を60戸建設するとして、 6.3億円と推計。解体費用は、竹の入第1、第2住宅については一坪7万円として、生涯学習館については土浦市の消防庁舎解体費用概算を参考として、3施設合計で1.4億円と推計しました。PFIを活用した際には、建設費の45%の補助金が出るため、 費用は、
老朽化した市営住宅を、PFIを活用し、市街化区域内に建て替えることで、住民の住環境の改善や災害リスクの削減、中心部への人口集約を、費用を抑えて実現できる。また、生涯学習館の機能を亀城プラザに移転することで、 生涯学習館の維持コストを削減すると同時に、施設を利用する団体間の繋がりを創出する機会を提供できる。