1) 背景
北部地区における電子市役所の提案についてです。以下のグラフのように、上大津支所の低利用率や老朽化、また土浦市の「いばらき電子申請・届出サービス」の登録数や公式HPにおける電子申請の少なさから、土浦市役所のオンライン化遅れが課題となっています。
ここでおおつの地区の人口推移を見ると以下のグラフのように年々増加しており、また年齢別人口比率を見ると30代以下の若い世代が多いことが分かります。
2) 概要
そこで、上大津地所をおおつの地区の中心部分にある「樫の木公園」に移転し、オンライン化に対応していく支所とすることで、デジタルネイティブ世代の若者中心のまちであるおおつの地区から電子市役所になじんでもらうことで、市全体にオンライン化を広めていきます。
3) 費用
上大津支所移転につき解体費用80万円、建設費用(鉄骨)2200万円、タブレット端末本体費用10万円/台、サーバー構築費用200万円、サーバー維持費用30万円/月、また電子申請では紙媒体の書類のデータベース化には12円/ページがかかると見込まれます。
4) 効果
この支所において、具体的にはタブレット1台を導入し相談窓口として市民のサポートを行います。このタブレットに書類を示すことで職員の説明が視覚的にもわかりやすくなり、またその説明を受けながら市民が申請を行うことが可能となります。
この施策の実施に伴い、市役所に保管してある書類をデータベース化し、また土浦市全体でも電子申請を行えるようにします。
オンライン化を行うことで行政手続きコストが削減できたり、市民の利便性が向上したりします。例えば電子申請システムを導入している鳥取県では、システム利用の約4割が閉庁中の時間であり、このような時間でも活発に利用されていることがわかります。
また、現状の上大津支所の窓口申請1件あたりにかかるコストと比較すると、電子申請は、整備費を含めても
40分の1にまで減らせます。