1) 背景
土浦駅周辺は、浸水想定区域内に含まれていますが、近くに避難施設がなく、駐車場の数が多いことによって東口の市営駐車場の利用率が25%と低くなっています。また市全体として30代前半と9歳以下の転出が多いことから保育支援の充実が必要であることや60代以上の転入が多く、ますます高齢化が進んでいく問題があります。
私たちはこれらの問題に対処し、4つの単語の頭文字をとったNICE!な東口をつくることを提案します。
2) 概要
東口駐車場は利用率が低く、老朽化も進んでいくことから施設の再編が必要であるといえます。そこで、駐車場を取り壊し、避難所や保育支援の機能を持つサービス付き高齢者住宅及び、駅前広場をつくることを提案します。
3) 費用
土浦市が自力で施設の改築のすべてを担うのは財政の面で厳しいでしょう。そこで、民間に業務委託を行うPFIの一つである地域優良賃貸住宅制度を活用します。この制度を用いた事業とお金の流れは下図のようになっており、国からの補助金を活用することで市の実質的な負担は駐車場解体費の3億円のみとなります。
4) 効果
サービス付き高齢者住宅の2階から4階では安否確認と生活相談を行い、高齢者に安心した暮らしを提供します。また、1階では子ども預り所や子ども食堂を運営することで子育ての負担を軽減します。そして、万が一水害が起こった際には屋上を一時避難場所として使えるようにします.
さらに、駅前広場では子供が遊べたり高齢者が散歩できる空間とすることで,東口前に多世代でにぎわうあんしんの場所を創出できると考えます.
また、土浦商工会議所の方から「川口2丁目の開発が悲願であるが、なかなか民間が手を挙げてくれず、誘致活動が進まない」という意見を頂きました。それに対して私たちは東口の開発によってにぎわいを生み、民間事業者が集まり、川口2丁目へもにぎわいが波及していくと考えています。さらに、モール505の提案と組み合わせることで、将来的に土浦駅周辺が面的ににぎわいを持つ空間を目指します。