1) 背景
新治地区は中心市街地から離れた場所に存在しているにもかかわらず、公共交通機関が乏しい地帯となっています。
現状でものりあいタクシー土浦というデマンドタクシーがありますが、収益率が悪く、住民にあまり利用されていないことが分かります。
その原因として、「仕組みが複雑で分かりにくい」、「使いにくい」、そもそも関心を持たれていないということがあるようです。
2) 概要
そこで、私たちは土浦版タクシーDashボタンの導入を提案します。
これは、ボタンを押すだけでAmazonの商品が届けられるという、AmazonDashボタンを応用したシステムで、ボタンワンプッシュでデマンドタクシーのコールセンターに繋がる端末を用意し、端末を新治地区の高齢者全員に配布することを提案します。
3) 費用
市は、デマンドタクシーの運行と予約センターの運営はタクシー事業者に委託し、端末の生産とサポートをメーカーに委託します。
この仕組みによって、市が負担すべき費用は初年度に係る費用として、端末費・端末送料・1年間お試しで使ってもらうための通信費で合計800万円がかかると試算できます。また、このシステムで会員が増えると1割会員が増えるごとに年会費の補助が110万円増えると試算出来ます。
4) 効果
また、土浦では、つちうらMaaSの実証実験が行われており、今月末の2/22~3/11にAIコミュニティバスの実証実験が行われます。
この運行を行う関東鉄道様にヒアリングを行ったところ、「今後も新しい技術は検討しながら採り入れていきたい」というご意見をいただけました。
このようにデマンドタクシーという仕組みを持ち、実験も行い、積極的な姿勢である運営主体を有する土浦市ですが、この力をもっと活かせるのが本提案であるといえるでしょう。
市民は端末を直接届けられることで、自然とデマンドタクシーの存在を知ることになります。これは現状の取り組みより関心を集める効果があります。
そして、ワンプッシュでタクシーが呼べるようになれば、現状より分かりやすく使いやすいデマンドタクシーができることになります。