Izi Project~意地をみせ、まちを維持する~

 荒川の木

1) 背景
 土浦市南部の荒川沖駅は1日の駅利用者が約8000人であり、この人数はつくばエクスプレスの研究学園駅と同規模の利用状況となっています。当駅の利用者は土浦市民のみでなく、この駅を玄関口としている阿見町の町民も多いと考えられます。また、荒川沖駅周辺は以前からベッドタウンとしての役割を果たしており、駅を利用して通勤や通学をする人が多くいます。このように駅利用者は一定数いるものの、駅前の開発は進んでおらず、駅前の立地の良い場所には駐車場が多く存在します。


2) 概要
 荒川沖駅に大きなフットサル場があることや南部地区に霞ヶ浦総合公園があることを受けて、南部を「健康を維持するまち」に設定し、人が集まりやすい荒川沖駅前に健康増進施設「荒川の木」を建設します。「荒川の木」というのは止まり木のように利用者に気軽に立ち寄ってほしいという願いを込めて命名しました。
 施設は2階建て、建設面積は1500㎡であり、施設内は温泉、サウナ、ジム、食堂、交流スペースを設置します。また、前述のように当駅は阿見町民の利用も考えられることから、土浦市と阿見町の広域連携による共同での建設・運営も視野に入れています。





3) 費用
 この施設の建設にかかる費用は、700㎡程度のジムの建設に9000万円、1500㎡程度の入浴施設の建設に3億円、施設のランニングコストに1年あたり9000万円と試算しました。
 また、収入に関しては、ジム会員の月額料金6000円とし、700人が登録すると見込んで1年で5040万円となります。入浴施設は1回の利用料金700円とし、1日当たり600人が利用すると見込んで1年で1億5330万円の収入となり、ジムと合計して年間2億円程度の収入になると試算しました。この試算によると、5年目から収支がプラスになります。

4) 効果
 この事業の効果としてまず挙げられることは、市民への健康増進機会及び交流機会の提供です。駅前の民間フットサル場や南部の霞ヶ浦総合公園と合わせて健康というキーワードのもと市民に健康意識を持ってもらうきっかけにもなり得ます。また、駐車場が目立っていた駅の東側に新たににぎわいが創出される効果も期待できます。